RADIOLOGY GLOSSARY
CR(コンピューテッドラジオグラフィ)
IN ONE LINE
一言でいうと
輝尽性蛍光体プレートに記録したX線情報を、レーザーで読み出して画像化する方式です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
X線の情報をプレートに一度ためて、あとで読み取り装置でデジタル画像にします。
身近なイメージ
メモリーカードに撮影データを保存して、後でパソコンに読み込むような流れです。
そもそもCRとは?
CRは、輝尽性蛍光体を塗布したイメージングプレートIPへX線情報を潜像として記録し、読取装置のレーザー走査でデジタル画像化する方式です。カセッテを用いるため、既存の撮影装置へ導入しやすい特徴があります。
照射されたIPへ赤色レーザーを当てると蓄積エネルギーに応じた輝尽発光が生じ、その光を検出します。読取後は強い光で残存潜像を消去し、次の撮影へ再使用します。
定義・しくみ
BaFBr:Euなどの輝尽性蛍光体がX線エネルギーを準安定状態へ蓄積する性質を利用したデジタルX線撮影方式です。レーザー刺激で放出される短波長の輝尽発光を光電子増倍管などで電気信号へ変換し、標本化・量子化して画像を作ります。
具体例で確認
撮影済みIPを長時間放置してから読み取った場合を考えます。
時間とともに潜像が減弱するフェーディングによって信号が低下し得ます。撮影後は適切な時間内に読み取り、再使用前には十分な消去を行います。
専門的にもう一歩
CRは imaging plate を用いる方式で、読み取りレーザー、輝尽発光、消去処理が特徴です。FPDよりワークフローは遅くなりやすいですが、カセッテ運用に向きます。
臨床・測定での確認点
- 読取レーザーの走査方向とIP搬送方向でサンプリング条件が異なる場合があります。
- IPの傷、汚れ、残像、消去不良は線状・点状・二重像などの原因になります。
- 画像処理で濃度が自動調整されるため、過線量でも外観が適正に見えるdose creepへ注意します。
- FPDは撮影面で直接読み出すのに対し、CRはIPを読取装置へ搬送する工程が必要です。
覚えるポイント
- 輝尽性蛍光体を使う
- レーザーで読み出す
- FPDとの違い
間違えやすい点
- フィルム現像と混同しない
- FPDの直接変換方式と混同しない
- 読み取り後の消去が必要