RADIOLOGY GLOSSARY

過分割照射(Hyperfractionated radiotherapy)

IN ONE LINE

一言でいうと

通常より小さい一回線量で分割数を増やし、一般に一日複数回の照射を行う分割方法です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

一回を小さくして回数を増やす照射法で、治療期間を短くすることだけが目的ではありません。

身近なイメージ

同じ総線量60 Gyを30回×2 Gyと50回×1.2 Gyで与え、α/β=3 Gy・完全修復とする教材比較です。 この組織モデルのBEDは後者で小さくなります。総期間や不完全修復を含まない比較で、実際の処方例ではありません。

そもそも過分割照射とは?

一回を小さくして回数を増やす照射法で、治療期間を短くすることだけが目的ではありません。

小さい一回線量と多い分割数。/晩期反応の一回線量依存。/加速照射・不完全修復との関係。

定義・しくみ

通常より小さい一回線量で分割数を増やし、一般に一日複数回の照射を行う分割方法です。晩期正常組織への影響を抑えつつ総線量を維持・増加するなどの目的があります。

FORMULA

同じ総線量でも分割と修復条件によりBEDは変わります。

具体例で確認

同じ総線量60 Gyを30回×2 Gyと50回×1.2 Gyで与え、α/β=3 Gy・完全修復とする教材比較です。

BED2Gy=60×(1+)=100 Gy; BED1.2Gy=60×(1+)=84 Gy

この組織モデルのBEDは後者で小さくなります。総期間や不完全修復を含まない比較で、実際の処方例ではありません。

専門的にもう一歩

低いα/βを持つ晩期組織で一回線量の影響が大きいことを活用します。照射間隔が短すぎて修復が不十分なら、想定した効果と異なります。総期間を短縮する加速照射とは別の軸ですが、両者を組み合わせる方法もあります。適応・総線量・間隔は疾患とプロトコルごとに決められます。

臨床・測定での確認点

  • 一日回数と照射間隔を記録します。
  • 不完全修復と総治療期間を考慮します。
  • 疾患別の適応・プロトコルで判断します。

覚えるポイント

  • 小さい一回線量と多い分割数。
  • 晩期反応の一回線量依存。
  • 加速照射・不完全修復との関係。

間違えやすい点

  • 加速照射の同義語ではありません。
  • 分割を増やすだけで必ず安全になるわけではありません。
  • すべての疾患に同じ間隔・線量を用いません。

一緒に確認したい用語

分割照射晩期反応組織生物学的効果線量(BED)