RADIOLOGY GLOSSARY
線量効果関係(Radiation dose-effect relationship)
IN ONE LINE
一言でいうと
放射線の線量と、定義した生物学的効果の大きさ・発生割合等がどのように対応するかという関係です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
線量が変わると何がどれくらい変化するかを、測る効果を決めて比較します。
身近なイメージ
細胞生存の教材モデルでα=0.2 Gy⁻¹、β=0.05 Gy⁻²、D=2 Gyとします。 生存率は約0.549です。この値を患者の生存率やがん発症率には読み替えません。
そもそも線量効果関係とは?
線量が変わると何がどれくらい変化するかを、測る効果を決めて比較します。
効果の終点を指定。/線質・時間条件。/モデルと外挿。
定義・しくみ
放射線の線量と、定義した生物学的効果の大きさ・発生割合等がどのように対応するかという関係です。どの終点をどの期間に評価したかを指定し、あらゆる影響が同じ曲線に従うとは考えません。
FORMULA
αDとβD²を無次元にします。
細胞生存モデルと発症確率モデルを区別します。
具体例で確認
細胞生存の教材モデルでα=0.2 Gy⁻¹、β=0.05 Gy⁻²、D=2 Gyとします。
S = exp(−0.2×2−0.05×2²) = exp(−0.6) ≈ 0.549
生存率は約0.549です。この値を患者の生存率やがん発症率には読み替えません。
専門的にもう一歩
細胞生存率、組織障害の重症度、がん発生リスクなどで関係は異なります。線質、線量率、分割、組織や観察期間も関与します。生存率のLQモデルはS=exp(−αD−βD²)ですが、全身発がんや全組織反応の普遍式ではありません。観測範囲を超えるモデルの外挿は不確かさを伴います。
臨床・測定での確認点
- 終点と観察期間を明示します。
- 線質・分割・線量率をそろえます。
- モデルの適用範囲と不確かさを示します。
覚えるポイント
- 効果の終点を指定。
- 線質・時間条件。
- モデルと外挿。
間違えやすい点
- すべての曲線を直線としません。
- 同じGyなら全組織で同じ効果とは限りません。
- モデルの確率を個人の結果の保証にしません。