RADIOLOGY GLOSSARY
担体(Carrier in Radiochemistry)
IN ONE LINE
一言でいうと
微量の物質を分離・移送などで扱いやすくするために共存させる、比較的多量の物質です。放射化学では同元素の非放射性成分などを用います。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
極めて少量の放射性物質を、化学的に一緒に扱うための仲間を加えます。放射能を増やすものではなく、物質量や反応へ影響します。
身近なイメージ
同じ化合物の非放射性成分を加えると、放射能が同じでも総物質量は増え、モル放射能は低下します。投与時の質量効果も別に評価します。
そもそも担体とは?
微量成分の回収・化学操作を助けます。
放射能あたりの物質量が変わり得ます。
定義・しくみ
対象の微量成分を化学的・物理的操作へ伴って運ぶために用いる、検出・操作可能な量の物質です。放射化学では非放射性同位体などが典型例です。添加物が全て同位体担体とは限らず、薬剤の賦形剤や安定化剤とも役割を区別します。
CORE FORMULA
基本公式
モル放射能Am=;質量比放射能As=
FORMULA NOTES
公式の補足
nは対象化合物の放射性・非放射性の総量です。
具体例で確認
教材用に放射能100 MBq、対象化合物の総量が1 nmolから10 nmolへ増えます。
=100、=10
モル放射能は10分の1です。時刻と対象化合物を同じにして比較しています。
専門的にもう一歩
担体量は回収率や吸着、標識反応、受容体への競合などに影響する場合があります。モル放射能と質量比放射能は分母が異なります。対象化合物以外の不純物を分母へ含める場合は見かけの値として方法を明記し、放射化学的純度の高さと同じ尺度にはしません。
臨床・測定での確認点
- 添加量と目的を記録します。
- 対象化合物量の分析法を明示します。
- 放射能の評価時刻をそろえます。
覚えるポイント
- 微量成分を運ぶ物質
- 総物質量への影響
- モル放射能と純度の区別
間違えやすい点
- 担体添加で放射能そのものが増すとしない
- 全添加物を同位体担体としない
- 高純度なら必ず高モル放射能としない