RADIOLOGY GLOSSARY
エイリアシング(エイリアシング(折返し誤差))
IN ONE LINE
一言でいうと
サンプリングが不足し、高周波成分が別の低周波成分のように見える現象です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
細かすぎる模様を正しく読み取れず、偽物の模様として見えてしまうことです。
身近なイメージ
テレビで細かい縞模様の服が変な波模様に見える現象に近いです。
VISUAL GUIDE
図・グラフで確認
そもそもエイリアシングとは?
エイリアシングは、Nyquist周波数を超える高周波信号を粗い間隔で標本化したとき、本来とは異なる低周波模様として画像へ現れる現象です。細かな格子や織物が波打つモアレも代表例です。
情報が単に消えるだけでなく、誤った周波数へ移って見えるため、後処理だけで元信号を正しく復元することはできません。標本化前に高周波成分を抑えるか、十分に細かく標本化します。
定義・しくみ
連続信号を標本化周波数fsで離散化するとき、fs/2を超える周波数成分がfsを周期として低周波側へ折り返され、別の信号として観測される誤差です。入力周波数fがNyquist周波数を超えると、観測周波数は|f-nfs|の範囲へ現れます。
具体例で確認
標本化周波数4 cycles/mmの系へ3 cycles/mmの縞を入力します。Nyquist周波数は2 cycles/mmです。
折返し周波数 = |3 - 4| = 1
本来3 cycles/mmの細かな縞が、1 cycle/mmの粗い模様として現れます。高周波が単に見えないのではなく、偽信号になる点が重要です。
専門的にもう一歩
エイリアシングはナイキスト周波数を超える信号をサンプリングしたときに起こります。画像工学、デジタル処理、MRIの位相方向アーチファクトなどでも関連して問われます。
臨床・測定での確認点
- 固定グリッドとCR読取走査線の干渉はモアレアーチファクトの原因になります。
- 高密度グリッド、移動グリッド、適切な読取方向はモアレ低減に役立ちます。
- 標本化後に平滑化して見かけを弱めても、失われた元の高周波情報は戻りません。
- Nyquist周波数以下でも検出器MTFが低ければ、信号コントラストは十分に再現されません。
覚えるポイント
- ナイキスト周波数との関係
- サンプリング不足
- 折り返しとして出る
間違えやすい点
- ノイズ全般と同じ意味にしない
- 高周波成分が原因である点を忘れない
- 画素サイズとの関係を整理する