RADIOLOGY GLOSSARY
線質変換係数(Beam quality correction factor kQ,Q0)
IN ONE LINE
一言でいうと
基準線質で校正された線量計の水吸収線量校正定数を、使用する別の線質へ変換するための係数です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
校正時と測定時の放射線の質の違いに合わせ、線量計の換算係数を調整する値です。
身近なイメージ
仮に補正済みMQ=20 nC、ND,w,Q0=0.050 Gy/nC、kQ,Q0=0.98とします。 水吸収線量は0.98 Gyです。0.98は教材上の仮定で、実機に共通する値ではありません。
そもそも線質変換係数とは?
校正時と測定時の放射線の質の違いに合わせ、線量計の換算係数を調整する値です。
基準線質と使用線質を区別。/kQは通常60Co基準。/線質指標と電離箱型式の両方が必要。
定義・しくみ
基準線質で校正された線量計の水吸収線量校正定数を、使用する別の線質へ変換するための係数です。kQ,Q0は両線質での校正定数の比で、基準が60Coなら通常kQと略記します。
FORMULA
kQ,Q0 = ND,w,,w,Q0で無次元です。
MQは線質以外の影響量を補正した指示値です。
具体例で確認
仮に補正済みMQ=20 nC、ND,w,Q0=0.050 Gy/nC、kQ,Q0=0.98とします。
Dw,Q = 20 × 0.050 × 0.98 = 0.98 Gy
水吸収線量は0.98 Gyです。0.98は教材上の仮定で、実機に共通する値ではありません。
専門的にもう一歩
水吸収線量は補正済み指示値MQにND,w,Q0とkQ,Q0を掛けて求めます。MQには温度気圧、極性、再結合、必要な電位計校正などを別に反映します。kQ,Q0は電離箱型式と線質に依存し、光子のTPR20,10や電子のR50など、採用する計測規約に対応する指標・データを使用します。
臨床・測定での確認点
- 電離箱型式と校正証明書のQ0を照合します。
- 2024年改訂TRS-398など採用規約のデータを統一します。
- 非基準条件や小照射野の補正をkQだけで代用しません。
覚えるポイント
- 基準線質と使用線質を区別。
- kQは通常60Co基準。
- 線質指標と電離箱型式の両方が必要。
間違えやすい点
- 公称MVだけから一律に選びません。
- 温度気圧補正と同じ係数ではありません。
- 校正定数の比を逆にしません。