RADIOLOGY GLOSSARY
DLP(線量長積)
IN ONE LINE
一言でいうと
CTDIvolに撮影範囲を掛けた線量指標で、単位はmGy・cmです。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
CTの強さに、どれだけ長い範囲を撮ったかを加えた目安です。
身近なイメージ
雨の強さだけでなく、どれくらい長い時間降ったかを合わせて考えるイメージです。
そもそもDLPとは?
DLPは、CT撮影で表示されるCTDIvolにスキャン長を掛け、検査全体の照射範囲を含めて表す線量指標です。単位はmGy・cmで、同じCTDIvolでも撮影範囲が長いほどDLPは大きくなります。
DLPも標準ファントムに基づく装置出力指標であり、患者個人の実効線量や臓器線量そのものではありません。概算実効線量へ換算する場合は、撮影部位や年齢に対応した係数を用います。
定義・しくみ
一つのスキャンシリーズについて、容積CT線量指数CTDIvolと照射したスキャン長Lの積としてDLP=CTDIvol×Lで定義されます。複数シリーズを行った検査では各シリーズのDLPを合計します。撮影長には設定範囲に加えて装置のオーバーレンジが影響する場合があります。
CORE FORMULA
基本公式
DLP = CTDIvol × L
具体例で確認
CTDIvolが10 mGy、表示されたスキャン長が40 cmの胸腹部撮影を考えます。
DLP = 10 mGy × 40 cm = 400 mGy·cm
DLPは400 mGy・cmです。これを400 mSvと読み替えることはできず、実効線量へは部位別換算係数が別に必要です。
専門的にもう一歩
DLPは検査全体の線量管理に使いやすい指標です。実効線量換算に使われることもありますが、臓器線量や体格を直接表すものではありません。
臨床・測定での確認点
- 不要な撮影範囲を短くすることは、CTDIvolを変えなくてもDLP低減につながります。
- 造影前後や遅延相など複数相撮影では、各シリーズのDLPを合計して検査全体を評価します。
- DLPから実効線量を概算する換算係数は、部位、年齢、体格、評価モデルに依存します。
- CTDIvolは局所的な出力水準、DLPはそれに長さを加えた検査規模の指標として区別します。
覚えるポイント
- CTDIvol×撮影長
- 単位mGy・cm
- 撮影範囲依存性
間違えやすい点
- GyやSvと同じ意味で扱わない
- 撮影範囲の影響を忘れない
- 換算係数の限界を忘れない