RADIOLOGY GLOSSARY
CTDIvol(容積CT線量指数)
IN ONE LINE
一言でいうと
CT撮影で、スライス方向に平均化した線量指標です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
CTでどれくらい強い条件で撮ったかを見る目安です。
身近なイメージ
同じ料理でも火力を数字で見るように、CTDIvolは撮影条件の強さを比べる目安になります。
そもそもCTDIvolとは?
CTDIvolは、標準CTDIファントムを用いた装置出力の指標を、ヘリカルピッチなど走査条件で補正して表した値です。コンソールにmGyで表示され、撮影プロトコル間の線量水準を比較するために使います。
患者個人の吸収線量そのものではありません。標準ファントムの大きさを前提とした装置出力指標なので、患者体格や撮影部位が変われば実際の臓器線量との関係も変わります。
定義・しくみ
中心と周辺で測定したCTDIを重み付けしたCTDIwを、ヘリカルスキャンではピッチで除して求める平均的なスキャン面内線量指数です。代表式はCTDIvol=CTDIw/pitchです。単位はmGyで、撮影長を掛けたDLPとは役割が異なります。
CORE FORMULA
基本公式
CTDIvol =
具体例で確認
CTDIwが12 mGy、ヘリカルピッチが1.5の撮影条件を考えます。
CTDIvol = 12 = 8 mGy
他条件が同じならピッチが大きいほどCTDIvolは小さくなります。ただし自動露出機構が管電流を変える装置では、単純な反比例だけで実表示値を予測できない場合があります。
専門的にもう一歩
CTDIvolはCTDIwをピッチで補正した指標です。DLPやDRLと組み合わせて線量管理に用いますが、患者個人の実効線量そのものではありません。
臨床・測定での確認点
- 頭部用16 cmファントムと体幹部用32 cmファントムでは同じ撮影条件でも表示値が異なります。
- CTDIvolは撮影長を含まず、DLPはCTDIvolへ撮影長を掛けた量です。
- 患者サイズを考慮した線量推定にはSSDEなど別の指標を用います。
- DRLとの比較では対象検査、患者群、ファントム区分、表示単位をそろえます。
覚えるポイント
- ピッチとの関係
- DLPとの違い
- 患者線量そのものではない
間違えやすい点
- CTDIvolだけで被ばく全体を判断しない
- DLPと混同しない
- 体格補正の有無を見落とさない