RADIOLOGY GLOSSARY
焦点外X線(Extrafocal X-Rays)
IN ONE LINE
一言でいうと
X線管の主焦点以外の部分で発生するX線です。陽極から散乱された電子が再び陽極へ衝突するなどして生じ、画質や被ばくに影響します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
本来の小さな焦点とは別の場所からもX線が出ることがあります。広がった発生源なので、像のぼけや余分な照射の原因になります。
身近なイメージ
主焦点に対する照射野を絞っていても、焦点外の発生源から別の経路でX線が出る場合があります。絞りの構造と位置が重要です。
そもそも焦点外X線とは?
患者内の散乱線とは発生場所が異なります。
焦点に近い位置の絞りは焦点外放射の低減に有効です。
定義・しくみ
陽極の主焦点の外側等で発生する放射です。陽極で後方散乱された電子が電場で戻され別の位置へ衝突する過程が代表的です。広い実効発生領域を持ち、主焦点からだけ出る線束を前提にした照射野外へも寄与する場合があります。
CORE FORMULA
基本公式
焦点外寄与の割合=
FORMULA NOTES
公式の補足
割合を示すとき分母を明示します。
寄与は同じ測定量と幾何学で比較します。
具体例で確認
教材用に主焦点寄与を100、焦点外寄与を5とする、同じ位置・量の仮想測定です。
全体に占める割合=×100≈4.76%
全体割合は約4.76%です。主焦点との比5%と分母が異なり、装置共通の値ではありません。
専門的にもう一歩
発生領域が広いと、幾何学的不鮮鋭や低周波のかぶりへ寄与します。スペクトルや寄与率は管構造と条件に依存し、一律の割合ではありません。管容器から漏れる漏れX線、患者で発生する散乱線、主焦点内の焦点寸法の変化とは区別して、試験の幾何学を定めます。
臨床・測定での確認点
- 管・絞り・測定位置の条件を記録します。
- 焦点外と患者散乱の寄与を混ぜません。
- 絞りの不具合は所定の点検手順で評価します。
覚えるポイント
- 主焦点以外で発生
- 散乱電子の再衝突
- 焦点近傍の絞りによる低減
間違えやすい点
- 患者散乱線と同一としない
- 漏れX線の別名としない
- 全装置で固定の寄与率としない