RADIOLOGY GLOSSARY
高線量率小線源治療(High-Dose-Rate Brachytherapy)
IN ONE LINE
一言でいうと
標的内や近傍に置いた小線源から高い線量率で照射する治療です。ICRUの分類では線量指定点で12 Gy/hを超えるものをHDRとします。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
小さな放射線源を病変の中や近くへ運び、短い時間で照射します。線源を止める位置と時間を調整して線量分布を作ります。
身近なイメージ
子宮頸部などの小線源治療で、アプリケータ内の複数位置に一時的に線源を停留させ、滞在時間を調整して計画線量を与えます。
そもそも高線量率小線源治療とは?
HDRは線量率による分類で、装填方式の名前ではありません。
実際には遠隔後装填装置による一時的な照射が代表的です。
定義・しくみ
小線源治療の線量率分類の一つです。IAEAが示すICRU分類では、線量指定点における線量率が12 Gy/hを超える範囲です。線源付近のすべての点が同じ線量率ではなく、核種、線源強度、距離と滞在位置で分布は変わります。分割と正常組織への線量を含めて処方します。
CORE FORMULA
基本公式
D(P) = Σj 線量率j(P) × 滞在時間j(各停留中に一定とみなす近似)
FORMULA NOTES
公式の補足
=3,600秒です。
線量指定点の分類を空間内の全点へそのまま適用しません。
具体例で確認
教材用に、ある固定評価点の線量率を一定の0.10 Gy/sと仮定し、20秒停留させます。
D = 0.10 × 20 = 2.0 Gy
この一位置からの寄与は2.0 Gyです。実際の計画では各位置の寄与、幾何学と線源強度を用います。
専門的にもう一歩
線源からの距離に対して線量勾配が大きく、アプリケータ再構成と線源位置の誤差が重要です。治療計画では停留位置・時間を最適化し、線源強度の基準時刻と減衰補正を管理します。HDRとLDRは総線量だけで等価にできず、分割や修復等を考慮します。線源回収不良に備えた監視・インターロックと訓練も必要です。
臨床・測定での確認点
- 線源強度、基準日時と校正を確認します。
- アプリケータ接続・再構成・停留位置を検証します。
- 照射終了後の線源回収を独立した監視で確認します。
覚えるポイント
- HDRの線量率分類
- 停留位置と時間による分布
- 線源強度・位置・回収のQA
間違えやすい点
- HDRを永久挿入と同義にしない
- 線源からの距離で線量率が変わらないとしない
- 同じ総GyならLDRと同効果としない