RADIOLOGY GLOSSARY
ダイナミックレンジ(Dynamic Range)
IN ONE LINE
一言でいうと
装置や符号化が扱える最大と最小の信号範囲を示す概念です。検出・保存・表示の各段階で定義と限界が異なります。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
弱い信号から強い信号まで、どの広さを扱えるかです。段階の細かさを表すビット数だけとは同じではありません。
身近なイメージ
弱い信号が雑音に埋もれず、強い信号も飽和しない範囲を確認します。表示ウィンドウを広げることは検出器の入力範囲を広げることではありません。
そもそもダイナミックレンジとは?
検出器では雑音下限と飽和上限が重要です。
保存コードの範囲と物理的な検出範囲は区別します。
定義・しくみ
一定の基準で有用に扱える最小信号から最大信号までの範囲、またはその比です。最小を雑音等で定義する場合は判定基準を示します。コード範囲、検出器入力範囲、モニタ輝度範囲は量が異なり、同じ数値で比較しません。
CORE FORMULA
基本公式
範囲比=
FORMULA NOTES
公式の補足
Smin=0として範囲比を計算しません。
dBの換算係数は振幅と電力で違います。
具体例で確認
教材用に同じ線形信号量の最小有用値2、最大値2,000とします。
比=2,=1,000
範囲比は1,000です。最小値の定義と量が違う装置の値とは直接比較できません。
専門的にもう一歩
広い範囲を少ないコードで表すと細かい差の量子化が問題となる場合があります。一方、ビット数を増やすだけで雑音や飽和は改善しません。dB表記は振幅比なら20log、電力比なら10logのように量を確認する必要があり、単に比へ同じ係数を掛けるものではありません。
臨床・測定での確認点
- 上下限の判定基準を示します。
- 検出・保存・表示のどの段階か記録します。
- 飽和や量子化、雑音の寄与を別に確認します。
覚えるポイント
- 上限と下限
- ビット深度との違い
- 検出・保存・表示の区別
間違えやすい点
- ビット深度だけで実用範囲を保証しない
- 表示範囲を検出器入力範囲としない
- dB換算を量の確認なく行わない