RADIOLOGY GLOSSARY
ウィンドウ幅・ウィンドウレベル(Window Width / Window Level)
IN ONE LINE
一言でいうと
CT画像で表示するCT値の範囲と中心を決める表示条件です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
骨を見やすくするか、肺を見やすくするかで明るさとコントラストを変えます。
身近なイメージ
写真アプリで明るさとコントラストを調整する操作に近いです。
VISUAL GUIDE
図・グラフで確認
そもそもウィンドウ幅・ウィンドウレベルとは?
ウィンドウ幅WWとウィンドウレベルWLは、CT画像のどのCT値範囲を画面の白から黒へ割り当てるかを決める表示条件です。WLは表示範囲の中心、WWは表示するCT値範囲の広さを表します。
元のCTデータを書き換える処理ではなく、観察時の階調割当てです。同じ画像でも肺野、縦隔、骨など目的に合わせて条件を変えることで、見たい組織のわずかなCT値差を観察しやすくできます。
定義・しくみ
原則としてWL-WW/2からWL+WW/2までのCT値を表示階調へ割り当て、下限以下を黒、上限以上を白として表示します。WWを狭くすると小さなCT値差が大きな濃淡差となり表示コントラストは高くなりますが、表示できるCT値範囲は狭くなります。
CORE FORMULA
基本公式
下限 = WL - 、上限 = WL +
具体例で確認
WL=40 HU、WW=400 HUの軟部条件を考えます。
下限 = 40 - = -160 HU、上限 = 40 + = 240 HU
およそ-160〜240 HUが階調表示されます。WWを200 HUへ狭めると表示範囲は-60〜140 HUとなり、範囲内のコントラストは高くなります。
専門的にもう一歩
ウィンドウ幅は表示範囲、ウィンドウレベルは中心値です。幅を狭くするとコントラストは強くなりますが、範囲外は白飛び・黒つぶれしやすくなります。
臨床・測定での確認点
- 肺野条件は低いWLと広いWW、骨条件は高いWLと広いWWを用いるのが代表的です。
- WWを狭くすると画像ノイズも濃淡差として目立ちやすくなります。
- 表示条件を変えても保存されたCT値自体は変わらず、ROI測定値も原則として同じです。
- 上限・下限の式ではWW全体ではなくWW/2をWLの上下へ振り分けます。
覚えるポイント
- 幅を狭めるとコントラストが強くなる
- レベルは中心
- 肺野・縦隔・骨条件
間違えやすい点
- 元データが変わると誤解しない
- 幅とレベルを逆にしない
- 診断対象に合わない条件で判断しない