RADIOLOGY GLOSSARY
管電流時間積(Tube Current-Time Product)
IN ONE LINE
一言でいうと
管電流と照射時間を掛けた値で、発生するX線量に強く関係します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
X線をどれくらいの量出したかを決める代表的な撮影条件です。
身近なイメージ
蛇口の水量と開けている時間を掛けると、出た水の総量になるイメージです。
そもそも管電流時間積とは?
管電流時間積mAsは、X線管を流れる管電流mAと照射時間sの積で、陽極へ到達する電子総数、したがって発生X線量を主に決めます。
管電圧・距離などを固定すれば、受像器線量や空気カーマは概ねmAsに比例します。同じmAsでも非常に短い時間や高い管電流では装置の相反則不軌や焦点ブルーミングなどを確認します。
定義・しくみ
管電流Iと照射時間tの積Q=I×tをmAsで表した撮影条件です。管電流は単位時間当たりに陽極へ流れる電荷、mAsは一回の撮影で流れた総電荷に対応します。光子一個当たりの最大エネルギーは管電圧で決まり、mAsは主に光子数を変えます。
具体例で確認
200 mAで0.05秒撮影する条件を考えます。
mAs = 200 × 0.05 = 10 mAs
100 mA×0.10秒も10 mAsで、他条件が同じなら概ね同じX線量です。運動ぼけを減らすには許容負荷内で短時間・高mAを選びます。
専門的にもう一歩
mAsを増やすと受像器到達線量が増え、量子ノイズは減りやすくなりますが、患者線量も増えます。
臨床・測定での確認点
- mAsを2倍にすると量子数は約2倍、量子ノイズ相対値は約1/√2になります。
- 患者・受像器線量は概ねmAsに比例しますが、AEC使用時は装置が時間を決めます。
- 高mAでは焦点サイズとX線管負荷、短時間ではタイマ精度を確認します。
- mAは率、mAsは総量であり、単位と意味を区別します。
覚えるポイント
- X線量との比例関係
- 量子ノイズ
- 患者線量
間違えやすい点
- 線質を主に決める条件と誤らない
- ノイズ低減と線量増加の両面を忘れない
- 管電圧との違いを忘れない