RADIOLOGY GLOSSARY
潜在的致死損傷回復(Potentially lethal damage repair)
IN ONE LINE
一言でいうと
照射後の細胞環境を変えることによって、通常なら致死へ進む可能性のある損傷からの回復が認められる現象です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
照射後に細胞を置く条件によって、同じ照射でも生き残って増殖できる割合が変わる現象です。
身近なイメージ
同一の照射をした接触阻害状態の細胞を、直後に播種する群と一定時間保持後に播種する群で比べます。 後者でクローン形成生存率が増加すれば、その条件でPLDRを評価できます。保持中の増殖や非照射対照の差は別に確認します。
そもそも潜在的致死損傷回復とは?
照射後に細胞を置く条件によって、同じ照射でも生き残って増殖できる割合が変わる現象です。
照射後環境に依存する回復。/遅延播種実験。/PLDRとSLDRの違い。
定義・しくみ
照射後の細胞環境を変えることによって、通常なら致死へ進む可能性のある損傷からの回復が認められる現象です。照射後の保持条件や播種時刻を変えたクローン形成実験などで評価します。
FORMULA
回復は照射後条件を操作した生存率の比較で示します。
照射分割の間隔を変えるSLDRの評価と区別します。
具体例で確認
同一の照射をした接触阻害状態の細胞を、直後に播種する群と一定時間保持後に播種する群で比べます。
後者でクローン形成生存率が増加すれば、その条件でPLDRを評価できます。保持中の増殖や非照射対照の差は別に確認します。
専門的にもう一歩
増殖を抑えた状態で照射細胞を保持し、後から播種した場合に生存が増す遅延播種実験が代表的です。二回の照射間隔を変える亜致死損傷回復の実験とは設計が異なります。損傷の固定と修復に関係しますが、名前から特定のDNA損傷一種類へ一対一で対応付けません。
臨床・測定での確認点
- 照射後の温度・栄養・細胞密度を記録します。
- 保持時間と非照射対照をそろえます。
- 培養実験の回復を臨床での安全保証にしません。
覚えるポイント
- 照射後環境に依存する回復。
- 遅延播種実験。
- PLDRとSLDRの違い。
間違えやすい点
- すでに不可逆的に死んだ細胞が復活する意味ではありません。
- 亜致死損傷回復と実験設計を混同しません。
- すべての細胞で同じ回復量が得られるとは限りません。