RADIOLOGY GLOSSARY

クローン形成能(Clonogenic Capacity)

IN ONE LINE

一言でいうと

一つの細胞が繰り返し分裂し、持続的に増殖するコロニーを形成できる能力です。放射線の細胞生存評価で重要です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

一つの細胞が子孫を増やし続け、細胞の集まりを作れるかどうかです。照射直後に動いているか、膜が保たれるかだけでは分かりません。

身近なイメージ

非照射対照でもすべての細胞がコロニーを作るとは限らないため、照射群のコロニー数だけから生存率を求めず、対照PEで補正します。

そもそもクローン形成能とは?

規定した培養条件でコロニー形成を測定します。

非照射対照の播種効率で補正して、生存率を求めます。

定義・しくみ

細胞が持続的な生殖能力を保ち、規定サイズのコロニーを形成する能力です。一般的な試験では50細胞程度以上のコロニーを基準とすることがありますが、判定は実験条件へ明記します。播種効率PEは形成コロニー数を播種細胞数で割った量です。

CORE FORMULA

基本公式

PE=;SF=

FORMULA NOTES

公式の補足

PEとSFは無次元の分率です。

百分率表示なら100倍し、分率との混在を避けます。

具体例で確認

教材用に対照は100細胞から80コロニー、照射群は200細胞から40コロニーとします。

PE0==0.8;SF==0.25

対照で補正した生存率は25%です。照射群の単純なコロニー率20%とは異なります。

専門的にもう一歩

照射後に分裂回数が限られる細胞は小さな集団を作れても、規定のコロニーを形成できない場合があります。細胞の分散、播種密度、培地、培養時間、計数基準は結果を左右します。短時間の代謝活性やアポトーシス指標は同じ終点を測っていないため、クローン生存試験の代用とする際は検証が必要です。

臨床・測定での確認点

  • 非照射対照と反復を設けます。
  • 播種数、培養時間、コロニー判定基準を明示します。
  • コロニーの融合や細胞塊の影響を確認します。

覚えるポイント

  • 持続的な生殖能力
  • 対照播種効率で補正
  • コロニー数から生存率を計算

間違えやすい点

  • 単純なコロニー率を常にSFとしない
  • 短期の代謝活性を同じ生存指標としない
  • すべての細胞種が同じ培養条件で測れるとしない

一緒に確認したい用語

細胞生存曲線分裂死放射線感受性アポトーシス