RADIOLOGY GLOSSARY
RBE(Relative Biological Effectiveness)
IN ONE LINE
一言でいうと
同じ生物効果を起こすために必要な基準放射線の線量を、対象放射線の線量で割った比です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
同じダメージを起こすのに、どちらの放射線が効きやすいかを比で表します。
身近なイメージ
同じ汚れを落とすのに洗剤Aは10 mL、洗剤Bは5 mLでよいなら、Bの方が効きやすいという考え方です。
そもそもRBEとは?
RBEは、同じ生物学的効果を起こすために必要な基準放射線の吸収線量を、評価する放射線の吸収線量で割った比です。線量が同じでも放射線の種類・LETによって効果が異なることを表します。
放射線だけに固有の一定値ではなく、生物学的エンドポイント、線量、線量率、分割、細胞・組織、酸素状態で変わります。数値を示すときは基準線と効果条件を明確にします。
定義・しくみ
同一の生物学的効果Eを生じる基準放射線の線量Drefと試験放射線の線量Dtestを用い、RBE=Dref/Dtestと定義します。試験放射線が少ない線量で同じ効果を生じればRBEは1より大きくなります。高LET化で増加しますが、overkill領域では低下することがあります。
CORE FORMULA
基本公式
RBE =
FORMULA NOTES
公式の補足
RBE =
具体例で確認
同じ細胞生存率を得るのに基準X線4 Gy、ある粒子線2 Gyが必要だったとします。
RBE = 4 Gy = 2
この条件でRBEは2です。分子と分母を逆にせず、同じ効果点の線量同士を比較します。
専門的にもう一歩
RBEは線質、LET、線量、線量率、対象とする生物効果に依存します。放射線防護で用いる放射線加重係数とは似ていますが、定義と使う場面が異なります。
臨床・測定での確認点
- RBEを比較するときは生存率、皮膚反応など同じエンドポイントを使用します。
- 基準放射線の線質が異なればRBE値も変わり得ます。
- 低LET領域では酸素増感が大きく、高LET化するとOERは1へ近づく傾向があります。
- 放射線防護の放射線加重係数はRBEデータを参考にした防護量で、個別実験のRBEそのものではありません。
覚えるポイント
- 高LET放射線で大きくなりやすい
- 生物効果を基準にした比
- 放射線加重係数との違い
間違えやすい点
- 常に一定値と考えない
- 線量比の分母分子を逆にしない
- 防護量の係数と同一視しない