RADIOLOGY GLOSSARY
電子保存の3原則(真正性・見読性・保存性)
IN ONE LINE
一言でいうと
電子的に保存する診療記録等で確保する真正性、見読性、保存性の要件です。不正な作成・変更を防ぎ、読める形と保存期間中の復元可能性を守ります。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
『正しく作った記録だと確かめられる』『必要な時に読める』『必要な期間ずっと保てる』という保存の条件です。ファイルが存在するだけでは足りません。
身近なイメージ
古い画像のデータは残っていても対応する表示ソフトがなく読めない場合、見読性に問題があります。患者IDと作成者・履歴も含めた管理が必要です。
そもそも電子保存の3原則とは?
記録の責任・更新履歴と、読む手段・長期保存を考えます。
CIAの機密性・完全性・可用性と関連しても、同じ三語ではありません。
定義・しくみ
真正性は正当な作成と不正な作成・改ざん・消去・混同の防止等、見読性は必要時に人が読める表示・出力を確保すること、保存性は必要な期間を通して復元可能な状態で保存することです。対象文書と保存期間の法令等を確認し、この原則だけから一律の保存年数を決めません。
FORMULA
必要な保存期間は文書ごとの法令・規程によります。
保存容量だけで真正性や見読性を評価しません。
具体例で確認
教材用に電子記録の訂正時、旧内容を上書きして消す方式と、変更前後・操作者・時刻を追跡できる方式を比べます。
真正性の確保には責任と訂正履歴を追跡できる仕組みが重要です。単純な上書きだけでは十分とはしません。
専門的にもう一歩
確定・訂正と代行入力の責任、識別認証、記録間の関連性を管理します。長期保存では媒体劣化だけでなく、形式・ソフトウェアの移行と読出しの維持も問題です。バックアップ、復旧・移行試験と運用規程を合わせて設けます。電子署名やタイムスタンプの適用は対象文書と制度に依存し、三原則があるから全ファイルへ一律に必要と断定しません。
臨床・測定での確認点
- 対象文書・保存期間と責任の所在を確認します。
- 確定・訂正の履歴と誤患者混同の防止を管理します。
- 障害・移行時にも読出しと復元を確認します。
覚えるポイント
- 真正性・見読性・保存性
- CIAとの違い
- 責任・履歴・表示と長期復元
間違えやすい点
- 保存できれば読めなくてもよいとしない
- 全医療記録の保存年数を一律にしない
- 三原則とCIAの用語を交換しない