RADIOLOGY GLOSSARY
急性放射線症候群(Acute radiation syndrome)
IN ONE LINE
一言でいうと
全身または身体の大部分が短時間に高線量の透過性放射線を受けたときに生じる急性の全身性障害です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
身体の広い範囲に短時間で大量の放射線を受け、複数の臓器に重い障害が起こる状態です。
身近なイメージ
短時間の広範な照射後に一度症状が軽くなり、その後に血球減少が現れる仮想的な経過です。 潜伏期に見かけ上元気でも障害を除外できません。経過と被ばく評価を専門家が総合して判断します。
そもそも急性放射線症候群とは?
身体の広い範囲に短時間で大量の放射線を受け、複数の臓器に重い障害が起こる状態です。
全身または広範囲の急性高線量。/前駆期・潜伏期・発症期。/骨髄・消化管などの症候。
定義・しくみ
全身または身体の大部分が短時間に高線量の透過性放射線を受けたときに生じる急性の全身性障害です。造血・消化管・神経血管などの症候が線量や被ばくの条件に応じて現れます。
FORMULA
組織の吸収線量Gyを基礎に評価します。実効線量Svは代用しません。
数値の線量域は個人差や放射線質を含む目安です。
具体例で確認
短時間の広範な照射後に一度症状が軽くなり、その後に血球減少が現れる仮想的な経過です。
潜伏期に見かけ上元気でも障害を除外できません。経過と被ばく評価を専門家が総合して判断します。
専門的にもう一歩
前駆期、潜伏期、発症期と回復または死亡の経過を整理します。幹細胞の障害が重要で、線量に加えて線量率・放射線質・分布や医療対応が影響します。局所照射の総線量や実効線量をそのまま全身急性障害の線量へ置き換えません。事故が疑われる場合は放射線事故の専門対応が必要です。
臨床・測定での確認点
- 広範囲・短時間・透過性の条件を確認します。
- 疑いがあれば専門医療・事故対応へつなぎます。
- 汚染と被ばく、局所障害と全身症候群を区別します。
覚えるポイント
- 全身または広範囲の急性高線量。
- 前駆期・潜伏期・発症期。
- 骨髄・消化管などの症候。
間違えやすい点
- 通常の診断検査を直ちにARSと結び付けません。
- 局所の放射線皮膚障害と同義ではありません。
- 潜伏期の無症状は安全の証明ではありません。