RADIOLOGY GLOSSARY
AEC(自動露出制御)
IN ONE LINE
一言でいうと
自動露出制御のことで、検出器に届いた線量に応じて撮影条件を自動的に止める仕組みです。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
必要な画像濃度や信号量になったところで、X線照射を自動で終える機能です。
身近なイメージ
炊飯器が炊き上がりを見て自動で止まるように、撮影線量を調整します。
そもそもAECとは?
AECは、受像器へ到達した放射線量を検出し、必要量へ達した時点でX線照射を自動停止する仕組みです。被写体厚が変わっても受像器線量と画像濃度を一定範囲へ保ち、再撮影を減らします。
適切に働くには、目的部位を選択した採光野へ正しく重ね、管電圧、SID、グリッドなどを想定条件へ合わせる必要があります。位置ずれや高吸収物が採光野へ入ると、過不足線量の原因になります。
定義・しくみ
X線透過後の線量を電離箱または半導体などで積算し、設定された基準信号へ達すると高電圧発生装置へ遮断信号を送る撮影時間制御系です。受像器の後面で蛍光を測る従来のフォトタイマを含め、現在は前面検出型など複数の構成があります。
具体例で確認
胸部正面撮影で、中央採光野へ金属製ボタンが重なったとします。
金属がX線を強く吸収して検出信号の到達を遅らせるため、撮影時間が延びて過剰線量になる可能性があります。高吸収物は採光野から外し、適切な採光野を選びます。
専門的にもう一歩
AECは受光部の位置、被写体厚、管電圧、グリッド、ポジショニングの影響を受けます。受光部と関心部位がずれると過不足露光の原因になります。
臨床・測定での確認点
- 採光野が肺野から外れて直接線を受けると、照射が早く終了して線量不足になります。
- 造影剤、人工関節、ギプス、鉛遮蔽が採光野へ入ると撮影時間が延びることがあります。
- 最短応答時間より短い照射ではAECが追従できず、薄い被写体や高mA条件で過線量になり得ます。
- バックアップタイマはAEC故障や位置不良による過剰照射を制限する安全機構です。
覚えるポイント
- 受光部の位置
- 被写体厚と照射時間
- 過露光・不足露光の原因
間違えやすい点
- AECを使えば常に適正画像になると考えない
- 受光部外れを見落とさない
- 金属や造影剤の影響を無視しない