RADIOLOGY GLOSSARY

周辺線量当量(Ambient dose equivalent)

IN ONE LINE

一言でいうと

従来のICRUの実用量で、ある点の放射線場を拡張・整列した場がICRU球内の指定深さに作る線量当量です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

その場所の放射線場を、決められた球の中の深さで評価するよう定義した測定用の量です。

身近なイメージ

H*(10)に校正されたサーベイメータが一定に2 μSv/hを示す場で3時間を考えます。 その場の一定条件では積算周辺線量当量は6 μSvです。個人の実効線量が厳密に6 μSvという意味ではありません。

そもそも周辺線量当量とは?

その場所の放射線場を、決められた球の中の深さで評価するよう定義した測定用の量です。

拡張・整列場。/ICRU球とH*(10)。/実効線量・新H*との区別。

定義・しくみ

従来のICRUの実用量で、ある点の放射線場を拡張・整列した場がICRU球内の指定深さに作る線量当量です。強透過性放射線の場所のモニタリングではH*(10)を用います。

FORMULA

10はICRU球の指定深さ10 mmです。

線量率の時間積分には場が変わる場合の履歴が必要です。

具体例で確認

H*(10)に校正されたサーベイメータが一定に2 μSv/hを示す場で3時間を考えます。

H*(10)=2×3=6 μSv

その場の一定条件では積算周辺線量当量は6 μSvです。個人の実効線量が厳密に6 μSvという意味ではありません。

専門的にもう一歩

H*(10)は整列場の入射方向と反対側へ向く半径上の深さ10 mmを指定し、単位はSvです。人の全身の実効線量を直接測った量ではありません。測定器には放射線質と方向に対応する応答が必要です。ICRU Report 95の新しい周辺線量H*は別の定義で、H*(10)の単なる表記変更ではありません。

臨床・測定での確認点

  • 測定器の表示量・校正線質を確認します。
  • 場所と高さ、遮蔽や時間変動を記録します。
  • 新旧の実用量を区別して運用します。

覚えるポイント

  • 拡張・整列場。
  • ICRU球とH*(10)。
  • 実効線量・新H*との区別。

間違えやすい点

  • 人体臓器の吸収線量を直接測る量ではありません。
  • H*(10)と新しいH*は同じ定義ではありません。
  • 表示値を校正条件なしでどの線質にも適用しません。