RADIOLOGY GLOSSARY
骨シンチグラフィ(Bone Scintigraphy)
IN ONE LINE
一言でいうと
骨代謝が亢進した部位を放射性医薬品の集積として評価する核医学検査です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
骨が修復や反応をしている場所に薬が集まり、病変の広がりを見ます。
身近なイメージ
工事中の場所に作業員が集まるように、骨の反応が強い場所に薬が集まります。
そもそも骨シンチグラフィとは?
骨シンチグラフィは、99mTc標識リン酸化合物を投与し、骨形成や局所血流を反映する全身骨代謝像を得る検査です。骨転移、骨折、感染、人工関節周囲などの評価に用います。
集積は腫瘍細胞そのものではなく主に骨芽細胞反応と血流を反映するため、溶骨性病変や骨髄内に限局する早期病変は目立たないことがあります。高集積も悪性に特異的ではありません。
定義・しくみ
99mTc-MDPやHMDPなど骨親和性製剤が骨表面のhydroxyapatiteへ化学吸着し、局所血流と骨代謝回転に応じて集積することを利用した核医学検査です。投与直後の血流相、軟部相、数時間後の骨相を撮像する三相骨シンチもあります。
具体例で確認
多発骨転移で全身骨格がびまん性に強く描出され、腎・膀胱の描出が乏しい像を考えます。
広範な骨集積によるsuperscanが疑われます。単に投与量不足と判断せず、骨軟部比と腎尿路描出、臨床情報を確認します。
専門的にもう一歩
99mTc標識リン酸化合物を用い、骨転移、骨折、炎症などで集積が増加します。特異度は高くないため、X線・CT・MRIとの総合判断が必要です。
臨床・測定での確認点
- 撮像前の排尿と十分な水分摂取は背景低下と膀胱周囲被ばく低減に役立ちます。
- 尿汚染は骨病変様の局所高集積となるため、衣服・皮膚位置と追加像で確認します。
- 治療後の骨修復で一時的に集積が増えるflare現象があります。
- SPECT/CTは脊椎・骨盤など重なりの多い部位の局在診断を改善します。
覚えるポイント
- 骨転移検索
- 集積増加の意味
- 99mTc標識製剤
間違えやすい点
- 集積増加をすべて転移と決めつけない
- 腎・膀胱への生理的排泄を忘れない
- 撮像タイミングを確認する