RADIOLOGY GLOSSARY
SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)
IN ONE LINE
一言でいうと
単一光子放出核種を用い、ガンマカメラを回転させて断層像を作る核医学検査です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
体内から出る放射線をいろいろな方向から集めて、断面画像にします。
身近なイメージ
建物を外からぐるっと見て、中の形を推定するイメージです。
そもそもSPECTとは?
SPECTは、体内へ投与した放射性医薬品から一個ずつ放出されるγ線を、回転するガンマカメラで多方向から測定して断層像を再構成する核医学検査です。臓器の形態より血流や代謝などの機能分布を画像化します。
γ線の入射方向を選ぶため物理コリメータが必要で、感度と空間分解能のトレードオフがあります。減弱、散乱、距離依存分解能、体動を補正して定量性を高めます。
定義・しくみ
単一光子放出核種からのγ線をコリメータ、シンチレータ、光電子増倍管などで位置・エネルギー情報として検出し、被検者周囲の投影データから放射能分布を再構成する方法です。FBPまたはOSEMなどの逐次近似法を用い、SPECT/CTではCTによる減弱補正と解剖学的位置合わせが可能です。
具体例で確認
心筋血流SPECTで患者周囲180度または360度から投影を収集します。
各投影だけでは深さ方向を分離できませんが、多方向データを再構成して心筋断層像を得ます。収集角度不足や体動はストリーク・位置ずれの原因になります。
専門的にもう一歩
SPECTではコリメータ、減弱補正、散乱補正、回転中心補正などが画質と定量性に影響します。PETの同時計数との違いが頻出です。
臨床・測定での確認点
- SPECTは物理コリメータを使い、PETは同時計数による電子的コリメーションを利用します。
- 検出器が被検者へ近いほど平行多孔コリメータの空間分解能は一般に改善します。
- 散乱・減弱補正を行うと均一性と定量性が改善しますが、CT位置ずれへ注意します。
- 収集カウント、投影数、回転半径、再構成フィルタはノイズと分解能へ影響します。
覚えるポイント
- 単一光子
- コリメータ
- PETとの違い
間違えやすい点
- 陽電子消滅を原理としない
- コリメータの役割を軽視しない
- 補正処理を画質と無関係と考えない