RADIOLOGY GLOSSARY

99mTcTechnetium-99m

IN ONE LINE

一言でいうと

核医学検査で広く用いられるテクネチウムの準安定核種です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

半減期が約6時間で、画像に使いやすいガンマ線を出すため、多くの検査で使われます。

身近なイメージ

使いやすい明るさと消えやすさを持った、核医学の代表的な標識核種です。

VISUAL GUIDE

図・グラフで確認

一半減期ごとに放射能が2分の1になる指数減衰曲線
放射能は同じ時間間隔で同じ量ずつではなく、同じ割合ずつ減少します。2半減期後は最初の4分の1です。

そもそも99mTcとは?

99mTcは、核医学検査で最も広く使われる準安定核種です。約6時間の物理学的半減期と約140 keVのγ線を持ち、撮像しやすさと患者被ばく、標識化学のバランスに優れます。

通常は99Mo-99mTcジェネレータから過テクネチウム酸イオンとして溶出し、各種キットへ標識して骨、心筋、腎、肝胆道などの検査へ用います。mは核の準安定状態を示します。

定義・しくみ

質量数99のテクネチウムの核異性体で、核異性体転移により主に約140 keVのγ線を放出して99Tc基底状態へ移ります。物理学的半減期は約6時間です。親核種99Moの半減期がより長いため、ジェネレータ内で99mTcが生成され、施設で繰り返し溶出できます。

具体例で確認

午前8時に800 MBqの99mTcがあり、午後2時まで6時間経過したとします。

A = 800 × = 400 MBq

約1半減期後なので400 MBqです。実際の調製では検定時刻、投与時刻、残留放射能を記録して正味投与量を求めます。

専門的にもう一歩

99mTcは約140 keVのガンマ線を放出し、ガンマカメラに適します。99Mo/99mTcジェネレータから得られ、骨、心筋、腎、肝胆道など多くの製剤があります。

臨床・測定での確認点

  • 140 keVに適した低エネルギー用コリメータとエネルギーウィンドウを使用します。
  • ジェネレータ溶出液では99Mo breakthroughやAlイオンなどの品質管理を行います。
  • 標識率・放射化学的純度が低いと、目的臓器以外の集積が増えて画質が低下します。
  • 99mTcのmを単なる表記とせず、核異性体転移と準安定状態を説明できるようにします。

覚えるポイント

  • 半減期約6時間
  • 140 keVガンマ線
  • ジェネレータから得る

間違えやすい点

  • PET核種と混同しない
  • ベータ線治療核種として扱わない
  • 物理的半減期と有効半減期を混同しない

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