RADIOLOGY GLOSSARY
CBCT(コーンビームCT)
IN ONE LINE
一言でいうと
円すい状のX線ビームと二次元検出器を用い、一回転の投影データから三次元画像を再構成するCTです。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
放射線治療では、治療台上で患者の骨や臓器の位置を立体的に確認し、照射位置のずれを補正するために使います。
身近なイメージ
前後・左右の二方向画像だけでは分かりにくい体内のずれを、治療直前の三次元画像で確認し、必要に応じて寝台を移動して補正します。
そもそもCBCTとは?
CBCTは Cone-Beam Computed Tomography の略です。通常の診断CTが扇状のX線ビームで多数の断面を収集するのに対し、CBCTは広い円すい状ビームで体積データをまとめて収集します。
放射線治療装置に搭載されたkV撮影系などで撮影し、計画CTと位置照合します。骨照合だけでなく、条件によっては軟部組織や標的、臓器の位置確認にも利用します。
定義・しくみ
円すい状ビームによる複数方向の二次元投影像を取得し、Feldkamp法などの再構成法で三次元ボリューム画像を得る方式です。治療時CBCTでは画像中心、幾何学精度、画質、寝台補正方向、撮影線量を品質管理します。
具体例で確認
計画CTに対して治療直前CBCTで標的が右へ3 mm、後方へ2 mmずれて見えたとします。
施設の照合手順に従って補正方向を確認し、寝台移動後に残留誤差が許容範囲内かを再確認します。
専門的にもう一歩
CBCTは散乱線の影響を受けやすく、診断CTと比べてCT値の安定性や低コントラスト分解能が劣ることがあります。画像誘導では、計画CTとの剛体または変形画像位置合わせ、6軸寝台補正、残留誤差の確認が重要です。頻回撮影では画像被ばくも最適化します。
臨床・測定での確認点
- 骨構造を基準にする照合と、標的・軟部組織を基準にする照合を目的に応じて使い分けます。
- 左右・頭尾・前後方向と回転方向を確認し、補正値の符号や寝台移動方向を取り違えないようにします。
- 画像中心と放射線アイソセンタの一致、幾何学精度、均一性、空間分解能などを定期的に確認します。
覚えるポイント
- IGRTでの三次元位置照合
- 計画CTとの画像位置合わせ
- 画像中心と放射線アイソセンタの精度
- 散乱線・CT値・撮影線量の特徴
間違えやすい点
- 診断CTと同じ画質・CT値精度が常に得られると考えない
- 位置照合画像の取得だけで補正が完了したと考えない
- 寝台補正方向と患者移動方向を混同しない
- 追加の画像被ばくを無視しない