RADIOLOGY GLOSSARY
PTV(Planning Target Volume)
IN ONE LINE
一言でいうと
CTVにセットアップ誤差や臓器移動を見込んだマージンを加えた計画標的体積です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
治療時の少しのずれを考えて、確実に当てるために広げた範囲です。
身近なイメージ
的の中心だけでなく、手ぶれを考えて少し広めに狙う範囲です。
VISUAL GUIDE
図・グラフで確認
そもそもPTVとは?
PTVは、CTVへ処方線量を確実に投与するため、臓器運動や患者セットアップなどの幾何学的不確かさを考慮して設定する計画上の標的体積です。
PTV内に新たな腫瘍が存在するという意味ではありません。CTVの位置変動を表すinternal marginと、患者位置合わせなどのsetup marginを組み合わせて考えます。
定義・しくみ
CTVへ内部変動とセットアップ誤差を考慮したマージンを加え、計画・線量評価に用いる幾何学的体積です。概念的にはPTVがCTVを包含しますが、皮膚表面やOAR近傍で機械的に一様拡張するだけではなく、施設の誤差データと治療技術に基づき設定します。
具体例で確認
CTV周囲へ5 mmのマージンを設定し、毎回IGRTで位置補正する治療を考えます。
5 mmは装置・患者・部位の誤差評価に基づく必要があります。IGRT導入だけで内部臓器変形が消えるわけではなく、任意にゼロへ縮小できません。
専門的にもう一歩
PTVは planning target volume の略です。内部マージンとセットアップマージンを含め、処方線量を評価する治療計画上の体積です。
臨床・測定での確認点
- 系統誤差は全分割へ同方向に影響し、ランダム誤差より線量分布への影響が大きくなりやすいです。
- 呼吸性移動をITVで表し、その後setup marginを加える方法があります。
- PTV評価ではD95%、V95%など、処方方法に応じた被覆指標を確認します。
- PTVとOARが重なる場合は優先度と臨床判断を明示し、輪郭だけで解決しません。
覚えるポイント
- CTVにマージンを加える
- セットアップ誤差と臓器移動
- IGRTとの関係
間違えやすい点
- 腫瘍の生物学的広がりそのものではない
- GTVより小さくならない
- IGRTでマージンを検討できるがゼロにはしない