RADIOLOGY GLOSSARY
アポトーシス(Apoptosis)
IN ONE LINE
一言でいうと
細胞が制御された過程で縮小・断片化して除去される細胞死の一形態です。放射線後の反応として生じますが、全細胞死を意味しません。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
細胞が決まった仕組みで自分を片付けるタイプの細胞死です。照射後に起こる場合がありますが、起こりやすさは細胞によって違います。
身近なイメージ
照射後のリンパ球などでアポトーシスが観察されます。一方、他の細胞では直後のアポトーシスが少なくても、後でコロニーを作れなくなる場合があります。
そもそもアポトーシスとは?
染色質凝縮、細胞縮小、膜の変化などを伴います。
短時間のアポトーシス率と長期的な増殖能力の喪失は別の指標です。
定義・しくみ
細胞内の制御機構を介して進む細胞死の形態で、カスパーゼ活性化、染色質凝縮、細胞膜の変化などを特徴とします。発生や恒常性にも関与し、放射線損傷への応答でも起こります。プログラムされた細胞死のすべてをアポトーシスと同一視しません。
FORMULA
陽性率の分母と測定時刻を明示します。
アポトーシス率の補数をクローン生存率としません。
具体例で確認
二つの照射細胞集団で早期アポトーシス率が似ていても、後のコロニー形成数が異なる教材用例です。
アポトーシス率だけでは長期の放射線感受性を同一と判定できません。評価したい生物学的な終点を選びます。
専門的にもう一歩
膜上のホスファチジルセリン、カスパーゼ活性、DNA断片化などを測定しますが、測定時刻や指標の特異性で結果は変わります。複数の指標と適切な対照で評価し、単一の陽性マーカーを必ずアポトーシスと断定しません。照射による細胞不活化には分裂に関連する死亡や老化なども関係します。
臨床・測定での確認点
- 照射から評価までの時間を記録します。
- 複数の指標と生存対照を確認します。
- 患者の治療反応を単一細胞試験へ直接置き換えません。
覚えるポイント
- 制御された細胞死の一形態
- 特徴的な形態と分子指標
- クローン形成能との違い
間違えやすい点
- すべての照射後細胞死をアポトーシスとしない
- アポトーシスが少ない細胞を必ず抵抗性としない
- 一つのマーカーだけで確定しない