RADIOLOGY GLOSSARY

衝突カーマ(Collision Kerma)

IN ONE LINE

一言でいうと

カーマのうち、二次荷電粒子が電離・励起などの衝突で失うエネルギーに対応する成分です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

光子から電子へ渡ったエネルギーのうち、制動放射として出る分を除いた部分を質量当たりで表します。

身近なイメージ

教材用にK=2 Gy、平均放射損失割合g=0.1とします。 衝突カーマは1.8 Gyです。平衡を確認せず吸収線量を1.8 Gyとは断定しません。

そもそも衝突カーマとは?

光子から電子へ渡ったエネルギーのうち、制動放射として出る分を除いた部分を質量当たりで表します。

放射損失を除く/Gy/平衡時Dと一致

定義・しくみ

カーマのうち、二次荷電粒子が電離・励起などの衝突で失うエネルギーに対応する成分です。放射損失に対応する成分を除き、単位は吸収線量と同じGyです。

FORMULA

gは放射損失割合です。

D=Kcolには荷電粒子平衡が必要です。

具体例で確認

教材用にK=2 Gy、平均放射損失割合g=0.1とします。

Kcol=2(1−0.1)=1.8 Gy

衝突カーマは1.8 Gyです。平衡を確認せず吸収線量を1.8 Gyとは断定しません。

専門的にもう一歩

光子ではKcol=Ψ(μen/ρ)、Kcol=K(1−g)と表せます。荷電粒子平衡が成立する場合に吸収線量Dと一致します。表面、境界、小照射野などでは平衡が崩れ、同じGyという理由だけでDと同一視できません。

臨床・測定での確認点

  • 平衡条件を確認します。
  • 表面線量と区別します。
  • 材料別の係数を使います。

覚えるポイント

  • 放射損失を除く
  • Gy
  • 平衡時Dと一致

間違えやすい点

  • 常にDと等しいとしない
  • μtrをμenと混同しない
  • 表面で平衡としない