RADIOLOGY GLOSSARY

預託実効線量(Committed Effective Dose)

IN ONE LINE

一言でいうと

放射性物質を体内へ取り込んだ後、一定期間に受ける臓器等価線量を積算し、組織加重係数で合計した内部被ばくの防護量です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

体内に入った放射性物質がこれから与える線量も含め、決められた期間分を見積もる量です。その年だけの体内線量ではありません。

身近なイメージ

吸入した放射能量を推定し、核種、粒径、吸収タイプと年齢に対応する係数から預託実効線量を評価します。体内残存量をそのまま取り込み量にはしません。

そもそも預託実効線量とは?

成人は通常取り込み後50年間、子どもは70歳になるまでを積算します。

核種・化学形・取り込み経路等に合う線量係数を使います。

定義・しくみ

取り込み後τ年間の臓器別預託等価線量HT(τ)にwTを掛けて合計したE(τ)です。線量係数eが与えられる場合、取り込み放射能Iに掛けて推定できます。成人の50年と、子どもの『70歳まで』を区別し、子どもに一律70年間を使う意味ではありません。

CORE FORMULA

基本公式

E(τ)=ΣT wT HT(τ);係数法ではE(τ)=Σj Ij ej(τ)

FORMULA NOTES

公式の補足

τは積算期間で、生物学的半減期ではありません。

具体例で確認

教材用に取り込みI=1,000 Bq、仮定した適切な線量係数e=2.0×10⁻⁸ Sv/Bqとします。

E = I e = 2.0×10⁻⁵ Sv = 0.020 mSv

この仮定で0.020 mSvです。係数は例示値で、特定核種の規格値ではありません。

専門的にもう一歩

物理的壊変に加え、吸収、臓器間移行、排泄をモデル化します。同じ核種でも化学形・粒径・経路で係数は変わります。内部モニタリング値から取り込み量を推定するには取り込み時刻等の仮定が必要です。防護の年度評価では、その年度の外部線量と年度内取り込みに由来する預託線量を合わせ、将来線量を毎年重複計上しません。

臨床・測定での確認点

  • 核種・経路・化学形と適用係数を記録します。
  • 取り込み時刻とモデルの不確かさを明示します。
  • 推定取り込みと測定残存量を分けて記録します。

覚えるポイント

  • 内部取り込み後の積算
  • 成人50年・子ども70歳まで
  • 取り込み量と線量係数

間違えやすい点

  • 子どもも70年間としない
  • 現在の体内Bqだけで線量を決めない
  • 将来預託分を翌年に再加算しない

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