RADIOLOGY GLOSSARY
壊変図(Decay Scheme)
IN ONE LINE
一言でいうと
親核から娘核の各準位への壊変と、その後の遷移を図式化したものです。エネルギー、分岐、放出割合などの読み方を確認します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
どの核が、どの状態へ移り、何を出すかを示す地図です。一本の矢印だけで、全ての壊変が同じ経路を通るとは限りません。
身近なイメージ
β壊変後の励起核が二段階で下がると、一回の親壊変に複数の光子が出る場合があります。γ線の割合を互いに排他的な分岐として足しません。
そもそも壊変図とは?
核準位と遷移を組み合わせて示します。
割合の規格化は図の凡例で確認します。
定義・しくみ
核種の壊変経路、娘核の励起準位、準位間の遷移と関連するデータを表す図です。準位の高さはエネルギー、矢印は壊変・遷移を示します。γ遷移強度が全親壊変あたりか準位内の相対強度かで数値の意味が異なります。
CORE FORMULA
基本公式
特定光子の期待数=親壊変数×親壊変あたりの放出割合
FORMULA NOTES
公式の補足
放出割合を%なら100で割ります。
例は一経路一光子の限定模型です。
具体例で確認
教材用に全親壊変の60%がある準位を経由し、その経路が必ず一光子を出します。
親壊変1,000回×0.60=600光子
この光子の期待数は600です。他準位や内部転換を含む実データは別に確認します。
専門的にもう一歩
準位への供給率、γ放出、内部転換、分岐する系列を混同しないことが重要です。測定スペクトルは検出効率や減弱、同時計数、背景にも影響されるため壊変図の矢印幅とそのまま一致しません。核データの版と不確かさを記録して評価します。
臨床・測定での確認点
- 規格化と凡例を確認します。
- 準位強度と光子放出割合を区別します。
- スペクトルへは検出効率を考慮します。
覚えるポイント
- 準位と矢印
- 供給と遷移の違い
- 強度の規格化
間違えやすい点
- 矢印を全て100%の経路としない
- γ強度の合計を必ず100%としない
- 準位差を電子殻結合エネルギーとしない