RADIOLOGY GLOSSARY
分岐比(Decay Branching Ratio)
IN ONE LINE
一言でいうと
複数の競合する壊変経路のうち、ある経路を選ぶ割合です。壊変モード、準位供給、光子放出割合のどの割合かを指定します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
何通りかの壊れ方がある核が、どの道を何割選ぶかです。出る光子の数が、そのまま道を選ぶ確率になるとは限りません。
身近なイメージ
二つの競合モードが70%と30%なら期待される壊変数はそれぞれ異なります。途中に二本のγ遷移があっても別の排他的モードとは限りません。
そもそも分岐比とは?
競合経路の部分壊変定数で表せます。
親壊変あたりのγ放出数とは別の場合があります。
定義・しくみ
互いに競合する壊変経路iの部分壊変定数λiを、全壊変定数Σλiで割った比です。網羅的で互いに排他的な経路の分岐比は合計1です。連続する複数光子の放出や内部転換を含むγ放出割合は、同じ規格化とは限りません。
CORE FORMULA
基本公式
bi=;Σᵢbi=1(排他的・網羅的な経路)
FORMULA NOTES
公式の補足
全てのλを同じ時間単位へそろえます。
光子の多重度は排他的経路の確率と別です。
具体例で確認
教材用に二経路の部分定数0.07 h⁻¹と0.03 h⁻¹です。
b1==0.70
第一経路の分岐比は70%です。全壊変定数は0.10 h⁻¹です。
専門的にもう一歩
ある娘核を供給する割合bが1未満なら、親娘系列の娘核生成率にもbを掛けます。検出したピークの割合から分岐比を求める場合は効率、減弱、放出割合、計数統計が関与します。割合の対象と核データの出典を明示して、異なる規格化の値を混ぜません。
臨床・測定での確認点
- 割合の対象経路を明記します。
- ピーク比へ効率補正を考慮します。
- 娘核の供給率へ分岐を含めます。
覚えるポイント
- 部分定数/全定数
- 排他的経路の総和1
- 放出割合との区別
間違えやすい点
- 全γ線の割合を必ず100%へ正規化しない
- 測定ピーク比を無補正で分岐比としない
- 娘核を必ず100%供給としない