RADIOLOGY GLOSSARY
b値(Diffusion weighting b-value)
IN ONE LINE
一言でいうと
拡散MRIで、勾配磁場の強さや持続時間・間隔などから決まる拡散強調の程度を表す量です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
水の動きによって信号が失われる効果を、どれくらい強く測る設定かを示します。
身近なイメージ
ADC=0.001 mm²/s、b=600 s/mm²、同じ緩和条件の単一指数モデルを考えます。 信号比は約0.549です。拡散以外の信号変化を含む画像に無条件に適用しません。
そもそもb値とは?
水の動きによって信号が失われる効果を、どれくらい強く測る設定かを示します。
単位s/mm²。/bとADCの積。/勾配の時間条件に依存。
定義・しくみ
拡散MRIで、勾配磁場の強さや持続時間・間隔などから決まる拡散強調の程度を表す量です。通常s/mm²で表し、組織の拡散係数そのものでも画像の信号強度そのものでもありません。
FORMULA
b ADCは無次元となるよう単位をそろえます。
矩形勾配式のγは角周波数の規約で、
具体例で確認
ADC=0.001 mm²/s、b=600 s/mm²、同じ緩和条件の単一指数モデルを考えます。
= exp(−600×0.001) ≈ 0.549
信号比は約0.549です。拡散以外の信号変化を含む画像に無条件に適用しません。
専門的にもう一歩
単純な単一指数モデルでS(b)=S0 exp(−b ADC)と表します。同じTE等の参照条件で拡散による変化を比較する前提があり、低bの灌流寄与、高bの低SNRや非Gaussian拡散はモデルに影響します。基本的なパルス勾配スピンエコー法で、強度G・持続時間δの2つの矩形拡散勾配の開始間隔をΔとするとb=γ²G²δ²(Δ−δ/3)です。実際の撮影では全勾配波形や方向を考慮します。
臨床・測定での確認点
- b値と拡散方向、TEを記録します。
- 低bの灌流と高bのノイズを考慮します。
- ADC評価のモデルと採用b値を確認します。
覚えるポイント
- 単位s/mm²。
- bとADCの積。
- 勾配の時間条件に依存。
間違えやすい点
- 高bで信号が高いだけで拡散制限を確定しません。
- b値は患者の被ばく線量ではありません。
- b値だけで全撮影条件が同じとはいえません。