RADIOLOGY GLOSSARY
拡散強調画像(Diffusion-weighted Imaging)
IN ONE LINE
一言でいうと
MRIで水分子の動きやすさを反映した画像です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
水の動きが制限されている場所を見つけやすい画像です。
身近なイメージ
自由に動ける広場と、混み合って動きにくい場所を見分けるイメージです。
そもそも拡散強調画像とは?
DWIは、水分子のランダムな微視的運動を信号へ反映させるMRI撮像法です。拡散検出傾斜磁場を加え、動きの大きい水の位相を分散させて信号を低下させます。
急性期脳梗塞のように水分子の移動が制限される組織は高信号になりやすい一方、DWI高信号にはT2 shine-throughも含まれます。真の拡散制限はADC低下と組み合わせて判断します。
定義・しくみ
拡散に感度を持つ一対の傾斜磁場を用い、分子移動による位相の戻り不足を信号減衰として測る画像です。拡散強調の強さはb値で表し、単純な単指数モデルではS(b)=S0 exp(-b×ADC)となります。b値を高くすると拡散差は強調されますがSNRは低下します。
具体例で確認
急性期脳梗塞が疑われ、病変が高b値DWIで高信号、ADC mapで低値を示したとします。
DWI高信号とADC低下の組合せは拡散制限を支持します。DWIだけが高信号でADCが低下しない場合は、T2 shine-throughなどを考えます。
専門的にもう一歩
b値で拡散感受性を調整します。急性期脳梗塞で高信号になりやすい一方、T2 shine-throughの確認にはADC mapが重要です。
臨床・測定での確認点
- 急性期脳梗塞では細胞性浮腫により細胞外水の移動が制限され、早期から異常を検出できます。
- EPIを用いることが多く、磁化率アーチファクト、歪み、化学シフト、渦電流の影響を受けます。
- 高b値ほど拡散強調は増しますが信号が低下し、撮像時間や加算回数との調整が必要です。
- 膿瘍、高細胞密度腫瘍など脳梗塞以外でも拡散制限を示すことがあります。
覚えるポイント
- 急性期脳梗塞
- b値
- ADCとの組み合わせ
間違えやすい点
- 高信号なら必ず拡散低下と決めない
- T2 shine-throughを忘れない
- ADC低下の意味を逆にしない