RADIOLOGY GLOSSARY
ウォールフィルタ(Doppler wall filter)
IN ONE LINE
一言でいうと
血管壁や組織の動きによる強い低周波ドプラ成分を抑えるためのフィルタです。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
動く壁の強い信号を減らしますが、弱いゆっくりした血流まで消すことがあります。
身近なイメージ
フィルタを強くした後に拡張期の低周波信号が見えなくなった教材例です。 真の血流消失と決めず、設定による抑制を確認します。測定波形の足元を不当に切らない設定が必要です。
そもそもウォールフィルタとは?
動く壁の強い信号を減らしますが、弱いゆっくりした血流まで消すことがあります。
低周波の壁信号を抑制。/高域通過。/低流速血流の欠落。
定義・しくみ
血管壁や組織の動きによる強い低周波ドプラ成分を抑えるためのフィルタです。通常の血流測定では高域通過の作用を利用しますが、低流速の血流も抑えてしまう場合があります。
FORMULA
周波数の遮断値と速度値は同じではありません。
高域通過特性は有限の遷移帯域を持ちます。
具体例で確認
フィルタを強くした後に拡張期の低周波信号が見えなくなった教材例です。
真の血流消失と決めず、設定による抑制を確認します。測定波形の足元を不当に切らない設定が必要です。
専門的にもう一歩
遮断周波数より低い成分を減衰させ、血流と組織運動の分離を助けます。ドプラ周波数は速度だけでなく角度と送信周波数にも依存します。強すぎる設定は拡張期の流れを削り、RIやPIの評価も変え得ます。組織運動を測るティッシュドプラでは、血流用フィルタと異なる信号選択を用います。
臨床・測定での確認点
- 遮断周波数とPRFを記録します。
- 低流速目的では設定による欠落を確認します。
- RI・PIは波形が保たれているか確認します。
覚えるポイント
- 低周波の壁信号を抑制。
- 高域通過。
- 低流速血流の欠落。
間違えやすい点
- 高い設定ほど常に良い波形ではありません。
- 信号なしを即座に血流なしとしません。
- 折り返しの除去とは別の処理です。