RADIOLOGY GLOSSARY
電位計(Electrometer for dosimetry)
IN ONE LINE
一言でいうと
電離箱などが発生する微小な電荷や電流を、高い入力インピーダンスと低い漏れで読み取る測定装置です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
電離箱から届くごく小さな電気信号を、読み取れる数値へ変える装置です。
身近なイメージ
一定の信号電流50 pAを20秒間積分する教材例です。 積算電荷は1.0 nCです。これを線量へ換算するには検出器の校正定数と必要な補正を使います。
そもそも電位計とは?
電離箱から届くごく小さな電気信号を、読み取れる数値へ変える装置です。
電荷と電流の測定。/検出器と読取部を区別。/校正の組合せを確認。
定義・しくみ
電離箱などが発生する微小な電荷や電流を、高い入力インピーダンスと低い漏れで読み取る測定装置です。線量測定では検出器との組合せ、測定レンジと校正の扱いが重要になります。
FORMULA
Q=Itは電流一定の例で、一般にはQ=∫I dtです。
一体校正済みの系に電位計校正を重ねて掛けません。
具体例で確認
一定の信号電流50 pAを20秒間積分する教材例です。
Q = I × t = 50 × 20 = 1000 pC = 1.0 nC
積算電荷は1.0 nCです。これを線量へ換算するには検出器の校正定数と必要な補正を使います。
専門的にもう一歩
放射線計測用電位計は電流測定または時間積分した電荷測定を行い、電離箱の印加電圧を供給する機能を持つものもあります。検出器と一体で校正される場合と別々に校正される場合があり、後者ではkelecを適用します。表示の桁数が多くても、校正・安定性・ゼロドリフトに由来する不確かさは残ります。
臨床・測定での確認点
- ウォームアップとゼロ・漏れを確認します。
- 検出器一体校正か電位計別校正かを確認します。
- レンジ変更、飽和、ケーブル操作による変動を点検します。
覚えるポイント
- 電荷と電流の測定。
- 検出器と読取部を区別。
- 校正の組合せを確認。
間違えやすい点
- 電位計だけで水吸収線量を直接測れるわけではありません。
- 高分解能表示は高精度を保証しません。
- 電離箱の印加電圧を線量換算係数と混同しません。