RADIOLOGY GLOSSARY
18F-FDG(18F-Fluorodeoxyglucose)
IN ONE LINE
一言でいうと
PET検査で用いられるブドウ糖類似体の放射性医薬品です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
糖を多く使う細胞に集まりやすく、腫瘍や炎症、脳・心筋代謝の評価に使います。
身近なイメージ
エネルギーをよく使う場所を光らせる目印のような薬です。
VISUAL GUIDE
図・グラフで確認
そもそも18F-FDGとは?
18F-FDGは、ブドウ糖の一部を陽電子放出核種18Fで置き換えたPET用放射性医薬品です。糖代謝が高い腫瘍、脳、心筋、炎症などへ取り込まれ、全身の糖代謝分布を画像化します。
細胞内へ取り込まれてリン酸化された後は解糖系を進みにくく、FDG-6-リン酸として一時的に細胞内へ保持されます。ただし集積は悪性腫瘍に特異的ではなく、感染・炎症や生理的集積も評価します。
定義・しくみ
2-deoxy-2-[18F]fluoro-D-glucoseで、GLUTなどを介して細胞へ入りhexokinaseでリン酸化されますが、通常のブドウ糖と異なりその先の代謝が進みにくいため代謝トラップを形成します。18Fの物理半減期は約110分で、陽電子消滅による511 keV光子対をPETで検出します。
具体例で確認
投与前後に患者が運動し、骨格筋へ強いFDG集積が生じた場合を考えます。
筋活動による生理的糖代謝亢進が原因となり、病変集積を見にくくします。検査前の安静、絶食、血糖確認、投与後待機環境を整えます。
専門的にもう一歩
18Fは陽電子放出核種で、半減期は約110分です。FDG集積は悪性腫瘍だけでなく炎症や生理的集積にも見られるため、SUVと画像所見を合わせて評価します。
臨床・測定での確認点
- 高血糖や高インスリン状態では腫瘍と正常組織のFDG分布が変わり、画質・SUVへ影響します。
- 脳、心筋、腎尿路、膀胱には生理的集積があり、部位ごとの正常分布を理解します。
- 炎症、感染、術後変化、褐色脂肪も集積し、FDG集積だけで悪性と断定しません。
- 18Fは陽電子放出核種であり、撮像する主光子エネルギーは消滅光子511 keVです。
覚えるポイント
- PET核種
- 半減期約110分
- 糖代謝を反映
間違えやすい点
- 腫瘍だけに集まると考えない
- 血糖値や絶食条件を無視しない
- SPECT製剤と混同しない