RADIOLOGY GLOSSARY

PETPositron Emission Tomography

IN ONE LINE

一言でいうと

陽電子放出核種を使い、消滅放射線を同時計数して画像化する検査です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

体内で反対向きに出る2本の放射線を同時にとらえます。

身近なイメージ

左右同時に鳴った音を手がかりに、音が出た場所を探すイメージです。

そもそもPETとは?

PETは、陽電子放出核種を含む放射性医薬品を投与し、陽電子と電子の消滅でほぼ反対方向へ放出される2本の511 keV光子を同時計数して断層像を作る検査です。

物理コリメータを使わず、検出器対の同時計数から応答線LORを決めるため高い感度を得られます。TOF情報、減弱・散乱・偶発同時計数補正などを用いて画質と定量性を高めます。

定義・しくみ

陽電子が周囲の電子と消滅して生じる2本の511 keV光子を、設定された時間窓内で対向検出器が検出した事象として記録し、応答線の集合から放射能分布を再構成する方法です。真の同時計数に加え、散乱同時計数と偶発同時計数が含まれるため補正が必要です。

具体例で確認

対向する二つの検出器が時間窓内にそれぞれ511 keV付近の光子を検出したとします。

消滅位置は二検出器を結ぶLOR上にあると推定します。TOF-PETでは到達時間差からLOR上の位置範囲を絞れますが、一事象だけで正確な一点を決めるわけではありません。

専門的にもう一歩

陽電子が電子と消滅すると511 keV光子が約180度反対方向へ放出されます。PETはSPECTより感度や定量性に優れる場面がありますが、核種半減期や装置特性の理解が必要です。

臨床・測定での確認点

  • 陽電子の飛程と二光子の非一直線性はPET空間分解能の物理的限界になります。
  • 偶発同時計数は計数率が高いほど増え、時間窓と放射能量に依存します。
  • PET/CTのCTは減弱補正と解剖学的位置合わせに使われ、呼吸や体動のずれで偽集積が生じ得ます。
  • FDG-PETでは血糖、絶食、投与後待機時間、運動、褐色脂肪などが分布へ影響します。

覚えるポイント

  • 511 keV
  • 同時計数
  • SPECTとの違い

間違えやすい点

  • コリメータ方式と混同しない
  • 単一光子放出と同じにしない
  • 半減期の短い核種を忘れない

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