RADIOLOGY GLOSSARY
ファーマ形電離箱(Farmer-type ionization chamber)
IN ONE LINE
一言でいうと
放射線治療の基準線量計測などで広く使われる、指ぬき状の円筒形空洞を持つ電離箱です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
治療装置の線量を校正するときによく使う、指ぬきのような形の空気式線量計です。
身近なイメージ
通常の基準照射野で0.6 cm³の電離箱と、幅の狭い小照射野で同じ電離箱を使う場合を比較します。 後者では空洞全体に一様な線量が入らず平均化が強くなり、通常の校正があるだけでは小照射野測定の適性を保証できません。
そもそもファーマ形電離箱とは?
治療装置の線量を校正するときによく使う、指ぬきのような形の空気式線量計です。
円筒形・指ぬき形の代表。/感度と体積平均化のトレードオフ。/基準点と実効中心を区別。
定義・しくみ
放射線治療の基準線量計測などで広く使われる、指ぬき状の円筒形空洞を持つ電離箱です。代表的な有感体積は約0.6 cm³ですが、壁や中心電極の材質、寸法は型式によって異なります。
FORMULA
0.6 cm³は代表値で全型式の必須条件ではありません。
吸収線量の算出には型式別のkQなどが必要です。
具体例で確認
通常の基準照射野で0.6 cm³の電離箱と、幅の狭い小照射野で同じ電離箱を使う場合を比較します。
後者では空洞全体に一様な線量が入らず平均化が強くなり、通常の校正があるだけでは小照射野測定の適性を保証できません。
専門的にもう一歩
比較的大きな体積は十分な感度と安定性を得やすい一方、急な線量勾配や小照射野では体積平均化が問題になります。水ファントムの基準条件で、型式に対応した校正定数と線質変換係数を用います。光子・電子の深部測定では基準点と実効測定点の扱いを区別し、向きや防水構造もそろえます。
臨床・測定での確認点
- 型式・製造番号と校正証明書を照合します。
- 照射野と空洞長の関係を確認します。
- 水中使用時は防水・温度平衡と配置を確認します。
覚えるポイント
- 円筒形・指ぬき形の代表。
- 感度と体積平均化のトレードオフ。
- 基準点と実効中心を区別。
間違えやすい点
- 有感体積だけで型式の応答は同じになりません。
- 小照射野でも常に最良の検出器とは限りません。
- 中心電極の影響をゼロと断定しません。