RADIOLOGY GLOSSARY
フィルム線量計(Film dosimeter)
IN ONE LINE
一言でいうと
放射線照射によるフィルムの光学濃度や色の変化を、校正曲線を通じて線量へ換算する線量計です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
放射線で色や濃さが変わる薄いシートを使い、平面の線量分布を調べます。
身近なイメージ
教材用の校正曲線で、正味光学濃度0.30が2.0 Gyに対応すると仮定します。 試料の正味濃度0.30はこの校正条件では2.0 Gyと読みます。濃度を2倍にすれば線量も2倍、とは一般には言えません。
そもそもフィルム線量計とは?
放射線で色や濃さが変わる薄いシートを使い、平面の線量分布を調べます。
二次元・高空間分解能。/写真用とラジオクロミックを区別。/線量変換に校正曲線が必要。
定義・しくみ
放射線照射によるフィルムの光学濃度や色の変化を、校正曲線を通じて線量へ換算する線量計です。現像を要する放射線写真用フィルムと、化学現像を要しないラジオクロミックフィルムを区別します。
FORMULA
光学濃度OD=)は線量との比例を意味しません。
校正範囲を超える外挿や飽和した濃度の使用を避けます。
具体例で確認
教材用の校正曲線で、正味光学濃度0.30が2.0 Gyに対応すると仮定します。
試料の正味濃度0.30はこの校正条件では2.0 Gyと読みます。濃度を2倍にすれば線量も2倍、とは一般には言えません。
専門的にもう一歩
高い空間分解能で二次元分布を得られるため、線量勾配や照射野の確認に適します。ただし濃度を線量へ読み替えるには同じフィルム種類・ロットと読取条件での校正が必要です。ラジオクロミックでも線量応答の非線形性、照射から読取までの時間、スキャナ位置や方向の依存性を評価します。
臨床・測定での確認点
- 未照射対照と校正フィルムを管理します。
- 照射後の読取時刻・向き・位置を統一します。
- 適用線質と線量範囲を確認します。
覚えるポイント
- 二次元・高空間分解能。
- 写真用とラジオクロミックを区別。
- 線量変換に校正曲線が必要。
間違えやすい点
- すべてのフィルムに現像が必要なわけではありません。
- 濃度の均一性だけでは線量精度は決まりません。
- スキャナ画素値を無校正でGyと呼びません。