RADIOLOGY GLOSSARY
同位体(Isotope)
IN ONE LINE
一言でいうと
原子番号が同じで質量数が異なる核種です。同じ元素に属し、中性子数の違いによって核の性質が異なります。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
同じ元素の仲間で、核に入っている中性子の数が違うものです。安定な同位体も放射性の同位体もあります。
身近なイメージ
水素、重水素、三重水素は同位体です。陽子はいずれも1個ですが、中性子はそれぞれ0、1、2個で、三重水素は放射性核種です。
そもそも同位体とは?
炭素12と炭素14はともに陽子が6個ですが、中性子数が異なります。
化学的性質は近い一方、安定性、壊変形式、半減期などの核の性質は異なり得ます。
定義・しくみ
同じ原子番号Zを持ち、質量数Aが異なる核種の関係です。Zが同じなので元素は同じですが、N=A−Zで示される中性子数が違います。同位体という語だけで放射性であることを意味しません。
CORE FORMULA
基本公式
同位体:Zが同じ、Aが異なる
FORMULA NOTES
公式の補足
Aの違いはZ一定の下で中性子数の違いに対応します。
同位体関係を判定するための式で、壊変速度を示す式ではありません。
具体例で確認
炭素12と炭素14の中性子数を比較します。両者のZは6です。
N(12C)=12−6=6;N(14C)=14−6=8
同じ元素で中性子数が2個違うため、同位体の関係にあります。
専門的にもう一歩
同位体は化学反応や代謝を追跡する標識に利用できます。放射性同位体なら放射線で検出し、安定同位体なら質量分析などで区別します。電子構造が近くても質量差による同位体効果があるので、化学的性質が厳密に完全同一とはしません。
臨床・測定での確認点
- RIと安定同位体を分けて扱います。
- 同じ元素の放射性核種でも半減期や線種は異なります。
- 99mTcと99Tcのように同じA・Zで核状態が違う関係は核異性体です。
覚えるポイント
- 原子番号は同じ
- 質量数と中性子数は異なる
- すべての同位体が放射性とは限らない
間違えやすい点
- 同位体を同重体と混同しない
- 核異性体を質量数の異なる同位体としない
- 同位体というだけでRIと判断しない