RADIOLOGY GLOSSARY

質量数(Mass Number)

IN ONE LINE

一言でいうと

原子核に含まれる陽子と中性子の総数です。核種を区別する整数で、原子の質量を単位付きで表した値とは異なります。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

質量数は核の中の陽子と中性子を足した数です。炭素14の14は、核子が合計14個あることを表します。

身近なイメージ

99mTcの99は質量数、mは準安定な励起状態を示します。基底状態の99Tcと核子の総数は同じですが、核のエネルギー状態が異なります。

そもそも質量数とは?

通常Aで表し、A=Z+Nが成り立ちます。

同じ元素でも中性子数が違えば質量数が違い、別の同位体になります。

定義・しくみ

原子核を構成する核子の個数、すなわち陽子数Zと中性子数Nの合計です。質量数は整数かつ無次元で、原子質量や同位体存在比から求める相対原子質量とは区別します。

CORE FORMULA

基本公式

A = Z + N

FORMULA NOTES

公式の補足

A、Z、Nはいずれも個数で、質量のkgとは異なります。

中性子数はN=A−Zで求めます。

具体例で確認

質量数99、原子番号43の核種について中性子数を求めます。

N = A − Z = 99 − 43 = 56

中性子は56個です。電子の数を質量数へ加えません。

専門的にもう一歩

核種の表記では元素記号の左上などにAを付けます。多くの核反応では反応前後の核子数の帳尻を確認しますが、反応のエネルギー収支は実際の質量と結合エネルギーで計算します。核子数が同じでも、束縛状態により質量や安定性は同じとは限りません。

臨床・測定での確認点

  • 核種名の数字と原子番号を取り違えません。
  • 99mTcのmを質量数に足しません。
  • 質量欠損の計算では実際の質量データが必要です。

覚えるポイント

  • 陽子数と中性子数の合計
  • 質量数は整数
  • 核異性体は同じA・Zで状態が異なる

間違えやすい点

  • 質量数を原子量と同一視しない
  • 電子数を加算しない
  • mを別の質量数としない

一緒に確認したい用語