RADIOLOGY GLOSSARY
水晶体等価線量(Equivalent dose to the lens of the eye)
IN ONE LINE
一言でいうと
水晶体が受けた放射線種別の平均吸収線量に放射線加重係数を掛けて合計した放射線防護量です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
目の水晶体が受けた線量を、放射線の種類を考慮して防護のために表した量です。
身近なイメージ
水晶体の平均吸収線量がX線で10 mGy、放射線加重係数が1の教材例です。 この条件の水晶体等価線量は10 mSvです。線量限度の合否や患者の臨床リスクを決める例ではありません。
そもそも水晶体等価線量とは?
目の水晶体が受けた線量を、放射線の種類を考慮して防護のために表した量です。
臓器等価線量とSv。/Hp(3)との定義差。/眼の位置・方向と遮蔽。
定義・しくみ
水晶体が受けた放射線種別の平均吸収線量に放射線加重係数を掛けて合計した放射線防護量です。白内障などを防ぐための評価に用い、実効線量や線量計の読みとは区別します。
FORMULA
HT=ΣR wR DT,Rで、組織加重係数は掛けません。
Hp(3)は深さ3 mmを指定した実用量です。
具体例で確認
水晶体の平均吸収線量がX線で10 mGy、放射線加重係数が1の教材例です。
Hlens=wR D=1×0.010=0.010 Sv=10 mSv
この条件の水晶体等価線量は10 mSvです。線量限度の合否や患者の臨床リスクを決める例ではありません。
専門的にもう一歩
単位はSvです。外部被ばくの実測では個人線量当量Hp(3)などの実用量から評価しますが、Hp(3)と臓器の等価線量は定義が同じではありません。頭部の位置、方向、遮蔽と線量計の装着場所が重要です。防護上の等価線量を、患者の白内障リスクを表す唯一の指標とは扱いません。
臨床・測定での確認点
- 頭部に対する線源方向と遮蔽を確認します。
- 線量計の評価量と装着位置を記録します。
- 線量限度は被ばく区分と適用法令で確認します。
覚えるポイント
- 臓器等価線量とSv。
- Hp(3)との定義差。
- 眼の位置・方向と遮蔽。
間違えやすい点
- 全身の実効線量と同じ量ではありません。
- 胸部線量計だけで必ず水晶体を正しく評価できません。
- 患者の医療被ばくへ職業線量限度をそのまま当てません。