RADIOLOGY GLOSSARY
MPR(Multiplanar Reconstruction)
IN ONE LINE
一言でいうと
CTやMRIの断層データから任意断面の画像を再構成する表示法です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
横断像のデータから、冠状断や矢状断などを作って見やすくします。
身近なイメージ
食パンを横に切った情報から、縦に切った断面を作り直すようなイメージです。
そもそもMPRとは?
MPRは、CTやMRIで収集した三次元ボリュームデータを、元の横断面とは異なる冠状断、矢状断、斜位断などへ再構成して表示する方法です。病変と血管・臓器の位置関係を任意方向から確認できます。
新しい投影データを追加する処理ではなく、既存ボクセルを別の平面へ補間して並べ直します。そのため元画像のスライス厚やボクセル形状が粗いと、再構成面の画質も制限されます。
定義・しくみ
三次元画像データへ任意の切断平面を設定し、その平面と交差するボクセル値を補間して二次元断面像を作る再構成表示法です。直交MPR、oblique MPR、曲線に沿って展開するcurved MPRなどがあります。各ボクセルの最大値だけを選ぶMIPとは処理原理が異なります。
具体例で確認
薄い横断像で収集した腹部造影CTから、総胆管の走行に沿った斜位断を作成します。
横断像を一枚ずつ追うより、管腔の連続性と狭窄部を一面で確認しやすくなります。ただし補間で作った像なので、原画像に存在しない細部が新たに得られるわけではありません。
専門的にもう一歩
MPRは multiplanar reconstruction の略です。薄いスライス厚、等方性ボクセルに近いデータほど良好な多断面表示が得られます。
臨床・測定での確認点
- 等方性に近い薄いボクセルほど、どの方向へ再構成しても空間分解能を保ちやすくなります。
- 再構成厚を厚くするとノイズは減りますが、部分容積効果が増えます。
- 曲面MPRは血管や膵管など湾曲構造を一面表示できますが、周囲との三次元関係が歪む場合があります。
- MPRは断面表示、MIPは投影線上の最大値選択、VRは全ボクセルの不透明度合成として区別します。
覚えるポイント
- 任意断面表示
- 薄いスライスと等方性ボクセル
- CT・MRIで使う
間違えやすい点
- MIPやVRと表示目的を混同しない
- 元データのスライス厚の影響を忘れない
- 新しく撮影し直すわけではない