RADIOLOGY GLOSSARY

OAROrgan at Risk

IN ONE LINE

一言でいうと

放射線治療で線量をできるだけ抑えたい正常臓器です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

腫瘍の近くにある、守るべき臓器です。

身近なイメージ

草を刈るときに、花壇を傷つけないよう避ける範囲です。

VISUAL GUIDE

図・グラフで確認

標的と正常臓器の累積線量体積ヒストグラム
累積DVHは、ある線量以上を受ける体積を示します。線量と体積の関係は読めますが、高線量部の空間的位置は分かりません。

そもそもOARとは?

OARは、放射線感受性が高い、または障害が患者の生活・機能へ重大な影響を与えるため、治療計画で線量を評価・制限する正常臓器です。

脊髄のような直列臓器では小体積の高線量、肺・肝のような並列臓器では照射体積や平均線量が重要になりやすく、臓器構造に応じてDVH制約を選びます。

定義・しくみ

計画標的近傍または照射野内にあり、放射線障害を避けるため線量評価が必要な正常組織・臓器です。輪郭は標準ガイドラインと症例解剖に基づき、全臓器、部分構造、planning risk volumeなど目的に応じて定義します。

具体例で確認

頭頸部IMRTで脊髄、脳幹、耳下腺が標的近くにある症例を考えます。

脊髄・脳幹は最大または小体積高線量、耳下腺は平均線量などを中心に評価します。すべてのOARへ同じDVH指標を適用しません。

専門的にもう一歩

OARは organ at risk の略です。脊髄、眼球、水晶体、肺、腎臓、直腸など、治療部位に応じて線量制約を設定します。

臨床・測定での確認点

  • 輪郭の頭尾範囲や左右区分が不統一だとDVH比較ができないため、輪郭指針を用います。
  • 最大線量は単一ボクセル値よりD0.03ccなど小体積指標で安定化する場合があります。
  • 過去照射がある場合は累積線量と分割効果、臓器回復を個別に評価します。
  • 線量制約は絶対安全境界ではなく、臨床状況と便益・リスクで判断します。

覚えるポイント

  • リスク臓器
  • 線量制約
  • DVH評価

間違えやすい点

  • 標的体積と混同しない
  • 臓器ごとの耐容線量を同じにしない
  • 最大線量と平均線量の指標を使い分ける

一緒に確認したい用語