RADIOLOGY GLOSSARY
PDD(深部線量百分率)
IN ONE LINE
一言でいうと
基準深の線量に対して、ある深さの線量が何%かを示す深部線量百分率です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
深くなると線量がどう変わるかを、最大線量などを基準に割合で見るものです。
身近なイメージ
山の頂上を100%として、各地点の高さを割合で見るイメージです。
VISUAL GUIDE
図・グラフで確認
そもそもPDDとは?
PDDは、一定のSSDで照射したとき、最大線量深の線量を100%として任意の深さの線量を百分率で表したものです。患者表面を基準に治療ヘッドを配置するSSD法の深部線量特性を理解する基本量です。
深さによる光子の減弱と散乱条件だけでなく、測定点までの距離が変わる逆二乗効果も含みます。そのため、線質、深さ、照射野サイズに加えてSSDにも依存し、同じビームでも幾何学条件が変われば値が変化します。
定義・しくみ
線源―表面間距離SSDを一定にし、同じ中心軸上で、深さdの吸収線量D(d)を最大線量深dmaxの吸収線量D(dmax)で除して100を掛けた量です。PDD(d)=100×D(d)/D(dmax)で定義され、照射野は通常ファントム表面での大きさを明示します。
CORE FORMULA
基本公式
PDD(d) = 100 ×
具体例で確認
最大線量深での線量が1.20 Gy、深さ10 cmでの線量が0.84 Gyだったとします。
PDD(10 cm) = 100 × = 70%
深さ10 cmの線量は最大線量深の70%です。0.70と表すTMRなどの比と、百分率70%という表示を混同しないようにします。
専門的にもう一歩
PDDはSSD、照射野、線質、深さに依存します。治療計画や線量分布の理解で重要で、TPRやTMRとの違いが問われます。
臨床・測定での確認点
- 線質が高いほど透過性が増すため、同じ深さのPDDは一般に大きくなります。
- 照射野が大きいほどファントム散乱が増え、深部のPDDは一般に大きくなります。
- SSDを長くするとdmaxと深部の距離比の差が小さくなり、同じ深さのPDDは一般に増加します。
- TMRは線源―測定点間距離一定、PDDはSSD一定です。測定条件を見て指標を識別します。
覚えるポイント
- 深部線量百分率
- SSD依存性
- 線質・照射野で変化
間違えやすい点
- TPRと同じ条件で扱わない
- 最大線量深を無視しない
- 照射野依存性を忘れない