RADIOLOGY GLOSSARY
位相コントラスト法(Phase-contrast MRI)
IN ONE LINE
一言でいうと
磁場勾配の下を移動するスピンの位相変化を利用し、血流などの速度成分や方向を画像化するMRIの方法です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
血液が動くと生じる位相のずれから、流れる方向や速さを調べます。
身近なイメージ
同じ血管を低いVENCと高いVENCで測り、低い設定で位相の折返しが見えた状況を考えます。 速度が符号化範囲を超えている可能性を調べます。流れの実際の反転と位相の折返しを区別します。
そもそも位相コントラスト法とは?
血液が動くと生じる位相のずれから、流れる方向や速さを調べます。
動くスピンの位相変化。/VENCと位相折返し。/流速と流量を区別。
定義・しくみ
磁場勾配の下を移動するスピンの位相変化を利用し、血流などの速度成分や方向を画像化するMRIの方法です。速度符号化の条件を指定し、静止成分との差を使って流れを評価します。
FORMULA
位相から求めるのは符号化方向の速度成分です。
流量には断面上の速度を面積積分する必要があります。
具体例で確認
同じ血管を低いVENCと高いVENCで測り、低い設定で位相の折返しが見えた状況を考えます。
速度が符号化範囲を超えている可能性を調べます。流れの実際の反転と位相の折返しを区別します。
専門的にもう一歩
双極性勾配などによる流れの位相を比較し、指定方向の速度へ対応付けます。VENCは速度の符号化範囲を設定し、低すぎると位相折返し、高すぎると低速流の感度低下が問題になります。定量には断面・背景位相・位相分散や時間分解能を考慮し、画像の明るさをそのまま流量と解釈しません。
臨床・測定での確認点
- 目的に合うVENCと符号化方向を選びます。
- 定量断面を血流方向に適切に合わせます。
- 背景位相と体動・流れの位相分散を確認します。
覚えるポイント
- 動くスピンの位相変化。
- VENCと位相折返し。
- 流速と流量を区別。
間違えやすい点
- 全三次元速度を一方向の符号化だけで求めません。
- TOFの流入信号を測る原理とは異なります。
- 高VENCほどすべての流れがよく見えるわけではありません。