RADIOLOGY GLOSSARY
MRA(Magnetic Resonance Angiography)
IN ONE LINE
一言でいうと
MRIを用いて血管を描出する検査法です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
造影剤を使う方法も使わない方法もあり、血管の走行や狭窄を見ます。
身近なイメージ
血管だけを浮き上がらせて地図の道路のように見るイメージです。
そもそもMRAとは?
MRAは、MRIで血流を周囲組織から強調して血管像を作る方法です。造影剤を使わないTOF法・phase contrast法と、Gd造影剤を用いるcontrast-enhanced MRAが代表的です。
TOFは流入する未飽和スピン、phase contrastは速度による位相差、造影MRAは血液T1短縮を利用します。同じ血管像でも原理と弱点が異なり、流れの方向や速度、撮像タイミングで偽狭窄が生じます。
定義・しくみ
血流による信号変化を用いて血管内腔を選択的に描出するMRI技術の総称です。TOF-MRAは繰返し励起で飽和した静止組織に対する流入血液の高信号、PC-MRAは双極傾斜磁場による移動スピンの位相差、造影MRAは短いT1を利用します。
具体例で確認
頭蓋内動脈を3D TOF-MRAで撮像し、撮像slabへ下方から動脈血が流入するとします。
slab外から入る未飽和血液は大きな縦磁化を持ち、高信号になります。slab内を長く走る面内血流は繰返し励起で飽和し、末梢や水平走行部が低信号になることがあります。
専門的にもう一歩
TOF法、PC法、造影MRAなどがあります。TOFでは流入効果、PCでは速度エンコード、造影MRAではタイミングが重要です。
臨床・測定での確認点
- TOFでは流入方向へ薄いslabを用い、静脈抑制には適切な飽和パルスを配置します。
- PC法では設定VENCが低すぎるとaliasing、高すぎると遅い流れへの感度が低下します。
- 乱流・複雑流による位相分散は狭窄部を実際より強く見せることがあります。
- 造影MRAは動脈相のタイミングとk空間中心収集時刻がコントラストを左右します。
覚えるポイント
- TOF法とPC法
- 流入効果
- MIP表示
間違えやすい点
- すべて造影剤が必要と考えない
- 狭窄を過大評価することがある
- 流速や撮像方向の影響を忘れない