RADIOLOGY GLOSSARY
TOF法(Time-of-flight MR angiography)
IN ONE LINE
一言でいうと
撮像領域へ流入する血液が、繰り返し励起された静止組織より強い信号を出す流入効果を利用するMRAの方法です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
新しく流れ込む血液の強い信号を使い、周囲の組織より血管を明るく見せます。
身近なイメージ
撮像面を横切る流れと、同じ面内を長く進む流れを比べます。 後者は飽和による信号低下を起こしやすいため、暗く見えても血管が存在しないとは限りません。
そもそもTOF法とは?
新しく流れ込む血液の強い信号を使い、周囲の組織より血管を明るく見せます。
流入効果と静止組織の飽和。/面内流・遅い流れの弱点。/造影なしMRAの代表。
定義・しくみ
撮像領域へ流入する血液が、繰り返し励起された静止組織より強い信号を出す流入効果を利用するMRAの方法です。造影剤を使わず血管を描出でき、血流方向や速度、撮像面に依存します。
FORMULA
流入効果を使う定性的描出で、信号強度から流速を単純計算しません。
信号はTR・フリップ角・スラブ厚にも依存します。
具体例で確認
撮像面を横切る流れと、同じ面内を長く進む流れを比べます。
後者は飽和による信号低下を起こしやすいため、暗く見えても血管が存在しないとは限りません。
専門的にもう一歩
繰返しRFで静止組織は飽和しやすく、流入するスピンは比較的縦磁化を保つため信号差が生まれます。面内流や遅い流れは領域内で繰返し励起を受けて信号が低下し、乱流や位相分散も描出を妨げます。血管信号の欠損を狭窄・閉塞と直結させず、元画像や他の評価法と対応させます。
臨床・測定での確認点
- 流れに対するスラブの向きを確認します。
- 飽和帯の位置と動脈・静脈の目的を確認します。
- MIPだけでなく元画像も確認します。
覚えるポイント
- 流入効果と静止組織の飽和。
- 面内流・遅い流れの弱点。
- 造影なしMRAの代表。
間違えやすい点
- 造影剤の通過を測る方法に限定されません。
- 信号欠損が必ず閉塞を意味しません。
- 位相コントラスト法と同じ速度符号化ではありません。