RADIOLOGY GLOSSARY
放射核種純度(Radionuclidic Purity)
IN ONE LINE
一言でいうと
試料内の総放射能のうち、目的とする放射性核種に由来する放射能が占める割合で、放射化学的純度とは異なります。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
放射能の中に、使いたい核種以外がどれだけ混ざっていないかを見る指標です。核種が正しくても化学形が正しいとは限りません。
身近なイメージ
ジェネレータ溶出液に親核種が混入すると、目的娘核種の放射核種純度へ影響します。放射化学的純度が高くても親核種混入の試験は代用できません。
そもそも放射核種純度とは?
同じ基準時刻の各核種の放射能を比較します。
核種ごとに半減期が異なるため、純度は時間とともに変わり得ます。
定義・しくみ
指定した核種に対応する放射能を試料の総放射能で割った分率です。対象核種や娘生成物の扱い、基準時刻、測定法は製剤規格に従います。同位体比や物質の質量純度ではなく、放射能を基準とする純度です。
CORE FORMULA
基本公式
放射核種純度(%)=×100
FORMULA NOTES
公式の補足
分子と分母は同じ時刻の放射能です。
各核種の壊変と娘の成長がある場合は個別に計算します。
具体例で確認
教材用に同一基準時刻で目的核種9.90 MBq、別核種0.10 MBqとします。
純度=×100=99.0%
放射核種純度は99.0%です。適否は該当製剤の規格へ照らして判定します。
専門的にもう一歩
γ線スペクトロメトリや減衰曲線などを用いて核種を識別します。γ線のピーク計数を放射能へ変換する際は放出確率、検出効率、自己吸収、測定時刻を補正します。目的核種が短寿命で不純物が長寿命なら、保存中に目的核種の放射能分率が低下する場合があります。総計数のピーク割合を無補正で核種純度へ読み替えません。
臨床・測定での確認点
- 核種同定と放射能換算の効率校正を確認します。
- 基準時刻と有効期間での条件を明示します。
- 検出限界未満を不純物0と断定しません。
覚えるポイント
- 目的核種の放射能割合
- 放射化学的純度との違い
- 時間依存性
間違えやすい点
- 目的化学形の割合としない
- スペクトル計数割合を補正なしで放射能割合としない
- 純度が時間によらず固定としない