RADIOLOGY GLOSSARY
偶発同時計数(Random coincidences)
IN ONE LINE
一言でいうと
異なる対消滅などに由来する無関係な光子が、同時計数の時間窓内に検出されて一組と誤判定される事象です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
本来は別々の出来事の光子が、偶然同じタイミングに来て一組として数えられます。
身近なイメージ
全幅W=10 ns、単一計数率が各100000 s⁻¹の独立・低占有率モデルです。 偶発率は約100 cpsです。文献で2τを窓幅とする場合はW=2τと対応させます。
そもそも偶発同時計数とは?
本来は別々の出来事の光子が、偶然同じタイミングに来て一組として数えられます。
異なる事象の誤った組合せ。/単一計数率の積。/遅延窓による推定。
定義・しくみ
異なる対消滅などに由来する無関係な光子が、同時計数の時間窓内に検出されて一組と誤判定される事象です。PETの背景や定量誤差に寄与し、遅延窓や単一計数率から推定します。
FORMULA
R≈2τS1S2では2τが全時間窓幅です。
独立性と低占有率の近似で、全装置の総偶発率ではありません。
具体例で確認
全幅W=10 ns、単一計数率が各100000 s⁻¹の独立・低占有率モデルです。
R≈W S1 S2=10×10⁻⁹×10⁵×10⁵=100 s⁻¹
偶発率は約100 cpsです。文献で2τを窓幅とする場合はW=2τと対応させます。
専門的にもう一歩
独立な単一計数を低占有率で近似すると、偶発率は時間窓の幅と両検出器の単一計数率の積に比例します。両方の単一計数率が増えると二乗的に増え得ます。遅延同時計数は真の対を時間的に外して偶発を推定する方法で、推定・差引きにも統計的な雑音があります。
臨床・測定での確認点
- 窓幅の全幅・半幅の記法を確認します。
- 活動量を増やしたときの数え落としも考えます。
- 遅延窓補正の雑音を評価します。
覚えるポイント
- 異なる事象の誤った組合せ。
- 単一計数率の積。
- 遅延窓による推定。
間違えやすい点
- 散乱した同じ光子対とは区別します。
- 偶発率が放射能に常に一次比例するとは限りません。
- 窓幅の定義を無視して係数2を付け外ししません。