RADIOLOGY GLOSSARY
せん断波エラストグラフィ(Shear wave elastography)
IN ONE LINE
一言でいうと
外部振動や音響放射力で組織にせん断波を発生させ、伝搬速度から弾性特性を評価する方法です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
組織を横方向に揺らす波の速さを測り、その伝わり方から硬さを評価します。
身近なイメージ
均質・等方・ほぼ非圧縮の教材モデルでρ=1000 kg/m³、cs=2 m/sとします。 換算ヤング率は約12 kPaです。近似モデルの値であり、この数値だけで病期や治療を決めません。
そもそもせん断波エラストグラフィとは?
組織を横方向に揺らす波の速さを測り、その伝わり方から硬さを評価します。
せん断波速度と弾性特性。/GとEの違い。/換算式の成立条件。
定義・しくみ
外部振動や音響放射力で組織にせん断波を発生させ、伝搬速度から弾性特性を評価する方法です。速度をm/sで、または仮定した組織モデルによる弾性率をkPaなどで表示します。
FORMULA
E≈3ρcs²には等方性・線形性・非圧縮性などの仮定があります。
、
具体例で確認
均質・等方・ほぼ非圧縮の教材モデルでρ=1000 kg/m³、cs=2 m/sとします。
E≈3ρcs²=3×1000×2²=12000 Pa=12 kPa
換算ヤング率は約12 kPaです。近似モデルの値であり、この数値だけで病期や治療を決めません。
専門的にもう一歩
等方・均質な線形弾性体ではせん断弾性率G=ρcs²です。非圧縮性を近似するとヤング率Eは約3Gになります。生体組織は粘弾性や異方性を持ち、速度は周波数、圧迫や測定方向にも依存します。縦波の音速とせん断波速度は異なり、すべての装置のkPa値を無条件で互換として扱いません。
臨床・測定での確認点
- 測定方向、圧迫、呼吸と品質指標を記録します。
- 炎症やうっ血など硬さを変える要因を考慮します。
- 装置・臓器別の測定手順と解釈基準を使います。
覚えるポイント
- せん断波速度と弾性特性。
- GとEの違い。
- 換算式の成立条件。
間違えやすい点
- 約1540 m/sの縦波音速を式へ代入しません。
- 硬いという結果だけで悪性とは言えません。
- kPa表示は無条件の直接測定値ではありません。